にのあいの お話です。
軽くBL含みますので ご注意下さい。










翌日、念のため病院へと行き
診察を受けた。


風邪の症状も特に無く、インフルエンザの検査結果も陰性で…

発熱の原因も分からないと言う。

一応、解熱剤を処方してもらって
病院を後にした。


…もしかして 知恵熱、とか?


雅紀との 初めての…事を考え過ぎて
熱を出したんだろうか。

うわ、だとしたら…恥ずかしい。



鞄から スマホを取り出し

【インフルエンザじゃなかった。これから学校に行ってくる】

と 打ち込み、送信した。






ギッ…


軋む 椅子へと腰掛け、保健指導の計画書を パソコンへと打ち込んでいく。

…代わり映えのない、いつもの 作業。


机上に置かれたコーヒーからは
香ばしい湯気が 立ち上り

保健室には静かな…時間が 流れていた。


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♪〜♪〜♪〜


昼休みを告げるチャイムが
校内に響く。




バタ バタ バタ バタ バタバタ

ガラッ!


「カズ兄! 大丈夫だったんだね?!」

「朝も連絡しただろ? 
念のため、インフルエンザの検査してもらっただけだよ…。
3年は自由登校なのに 来たんだ?」

「うん…」

”だって 心配だったから”    と 
雅紀の顔に 書いてある。


あれ以来、外では  センセイと生徒を貫いている雅紀は、たまに 保健室に来ることはあっても 必要以上に 近づく事はなかった。

今も  ドアの側に立ったままで
ワタシを…見つめている。


あ…///

昨日  雅紀を想ってした 自主練の記憶が蘇り  
そこが、ピクリ と反応した。


「あれ?  何か…顔、赤いよ?
熱下がったの?ほんとに?!」

「う…大丈夫!!」


まさか、 雅紀との初エッ チ の事を考え過ぎて 知恵熱を出したとは…言えない。

更に 顔が火照って…


「カズ兄!! 熱あるんじゃないの?」

「これは…その、違う…から」


雅紀は 触れようとした手を 
一度引っ込めたのだけど

顔を上げ、今度は躊躇なく差し出した。


頬に 大きな手が添えられる。

首筋にへと 滑る指が
ヒヤリとして 気持ち良い…


「やっぱり 熱いような気もするけど…微熱かな?」

「気のせいだって。
ほら、学食行って…教室に戻れや!」

「…はーい。 じゃね、センセ♡」


ドアのところで振り返り
チュ   と 投げキッスをして

廊下へと 消えていった。




はぁ…
ダメだなぁ。

顔にも躰にも…出ちゃってる ///


雅紀の出ていったドアを
名残惜しく眺めていた。


気持ちを切り替えるため
パンっ、と 頬を叩く。

クルリと 振り向いたそこには




…2年の 松本が カーテンの隙間から顔を出していた。




つづく


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

私ね、お話書く時
大筋だけ決めて…あとは 勢いで書くのよ。
(だから 後で辻褄合わなくなって焦る)

ここへ来て、予定外の展開になってドキドキしてます。
まさかの 潤くん登場  (・∀・)


…書けるのか?←笑



miu