末ズのお話です。

…また?(・∀・)

やはりココは…末ズ ブログか?笑

お付き合い下さる方だけ
お進み下さい…







昼休み

ニノの手を引き
屋上へと続く階段を 駆け上がる。


「チョット…潤!
オレさ、購買で メロンパン買いたいんだけど…」

「…作ってきた」

「は?」

「お前 いつも昼…パンとかだろ?
朝も食ってるのか 食ってないのか…
今日はあんまり手の込んだ物作れなかったけどさ、俺…結構 料理とか 好きなんだよね」

「…潤が作ったの?」


夏の日差しは  まだ 強いけれど

風が通り抜ける 屋上は
日陰に入ると とても気持ちが良い。

そこに座り、二人で並んで…
持ってきた弁当を広げた。


「美味そ…」

「お前、もうちょっと太れよな?細すぎだよ」

「…潤は 太ってるのが…好きなの?」


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むぅ  っと  口を尖らせて

斜め45度から見上げる 
ニノの可愛さに 

俺は…クラクラした。


「お前さ、やっぱ…俺の事好きだよな?」

「///   …は? 何でそうなるのよ。
太ってる方が好きかどうかを聞いただけで、潤が好きだとか 一言も言ってないし…」

「でも、あの時
”あいしてる”  って…言ったろ?」

「あの時って…あの時?
潤の言ってる事が 分かんなくて
” なに言ってる?”  って 聞いたけど…」

「……え?」



あ  い  し    て る

な  に いっ て る?


あれ?

口の動きは…同じ、なのか。

ニノからの視線が恥ずかしくて…
俺は プイッと  後ろを向いた。


「あのっ!!  
別に…嫌いってコトじゃ無い、よ…」


慌てたように
肩越しに 俺の顔を覗き込む。

いや…だから、見んなって
恥ずかしいんだから…。


「…潤?」


肩に置かれた手が…熱い。

囁く  薄い唇が 
俺の耳元をくすぐった。

顔が…近い、よ。///
コイツ 分かってんのかな?

俺、朝からずっと
”お前のこと好きだ宣言” してんのに。

この無防備さって…


「ね、潤…これ食べて良い?」

覆い被さるように
後ろから手を伸ばすと

ニノはハンバーグを摘んで
ヒョイっと 口に入れた。


「…わ、ウマっ!」

「だろ?!  結構…やるぜ?俺。
今度、お前んちで 作ってやるよ」

「うん…/// 」


ニノが 眩しそうに…目を細める。
それに、心なしか 頬が赤いような…?


外された視線は  空中を彷徨って

…もう一度、俺に戻ってきた。


はにかんだ   その笑顔は
真っ直ぐ 俺へと注がれる。



あぁ…俺
やっぱりお前が好きだ。


記憶の彼方に存在する彼女より
お前の方が 何倍も…キレイだよ。


…彼女への気持ちは
あいつのもの だから。

可哀想だという想いはあっても
罪悪感は…感じない。


ドキドキして こんな…

抱きしめたい衝動に駆られるのは
ニノだけ だよ。


少し長めの 前髪を 
右手で 梳くと

ピクン…と 反応して 目を瞑るから


そっと

閉じた目蓋に  キスをした。





つづく




miu