…大宮祭り?笑

軽くBL含みますので、苦手な方はご遠慮下さい。










翌朝  コンコン、と
…遠慮がちに ドアが叩かれた。


「…どうぞ?」


翔さんが 遠慮がちに  顔を覗かせた。

ワタシと 智を 交互に眺めた後
安心したように 目を細め…

部屋の中へと入ってきた。



「二人、裸だったらどうしようかと思った…」

「 ///  …帰れや!」


フフ、と笑いながら  
三人で 顔を見合わせる。

ワタシたちの様子を見て…
察したんだろう。


「………ニノ、良かったな。
これからは、二人で  一緒に暮らすんだろ?」

「 ん 」

「そっか…
…それにしても すごいタイミングだよな。

大野さんが急に戻ってきて、驚いて雅紀に電話したら…ニノが行方不明だって 大騒ぎしててるだろ?

向こうに着いて、やっとニノに電話が繋がったと思ったら  アパートにいるって… 。
…でも、ニノは  何でココに?」

「…何でかな。  
気付いたら ここに向かってたから…。
智に 呼ばれたのかもしれないね。

あの、翔さん…心配かけてゴメン。

相葉さんは?
ワタシ、何も言わないで 出てきちゃったから…」

「雅紀も来てるよ? 
先に  吉田のじいさんの所に寄ってる。
直ぐに来るよ」


暫くして 
部屋に飛び込んできた相葉さんは
泣きながら 抱きついてきた。

ニノ よかったね、よかったね…って
長い腕を  ギューっと絡ませる。

だから  ワタシも また
泣いちゃって…



「…この二人だと  抱き合ってても妬かないから 不思議なんだよな」

「…うーん。  
だって、相葉ちゃんは お母さんだから…」

「…だな」

「翔ちゃんはお父さんだよね 」

「  はい!?」


遠巻きに眺めながら、何だか 勝手なことを言ってる二人の 楽しそうな 表情につられて…

ワタシも相葉さんも
すっかり 涙が 引っ込んだ。


「そうだ。 ねぇ、翔さん。
向こうの家に…智と一緒に住めないかな?」



あの時。

…海から吹く青い風に
確かに  智を感じた。

高く  どこまでも続く空の下

そっと 抱きしめられた…
そんな気がしたんだ。

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「ん?   そりゃぁ  元々…あの家を管理する人間が欲しかったんだから…
ニノと大野さんが良ければ 構わないと思うけど」

「…あそこが良い。
あの場所で、智と二人… もう一度 始めたいんだ」

「分かった。吉田のじいさんには 俺から言っておくよ。
…この部屋は?  引き払って良いのか?」


ワタシは 力強く 頷いた。


…ココでの思い出はたくさんある。

だけど

二人で紡ぐ 未来を
あの場所で始めよう。



つづく