桃TA-LOW、続きです。
軽くBL含みますので、ご注意下さい。








モグモグとよく食べ 、よく眠り…

あっと言う間に 
真面目で 良識溢れる青年へと成長した 
桃TA-LOW。

翔じいさんと 潤ばあさんの 仲の良さは
相変わらずで

桃TA-LOWにとっては
目のやり場に困ると言うか…

たいそう対応に困っておりました。


昔話に出てくるこの家。

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俗にいう 1LDK?
一部屋しかないワケで。

そこで 夜な夜な 愛の営みを欠かさない
おじいさんとおばあさん。

パンパン、あんあんと…家中に響きます。

いや、正直  いい迷惑ですね。


「うわ、最近の鬼の被害…ヤバくね?
株価にも影響が出てるし、このまま放っておけないよなぁ」


桃TA-LOWは、新聞に載っていた
鬼のニュースに目を留めました。

…これも決してウソではありませんが

本当は おじいさんとおばあさんの 
熱~いバカップルぶりに 
居た堪れなくなった桃TA-LOW。

おじいさんとおばあさんには、育ててもらって  感謝はしているものの…

この辺で 独り立ちした方が良いのでは?
という気持ちにも なっていました。


「…よし!  鬼退治に行ってくるか!」


もっともらしい 理由をつけ
この家を出る決心をしました。

…そうと決めたら 仕事が早い。
鬼討伐のスケジュールを組む桃TA-LOW。

鬼ヶ島までの距離を調べ、日程の確保。
交通手段の確認と…宿の予約も済ませます。


「おじいさん、おばあさん。
鬼退治に行ってきます」


潤ばあさんの作ってくれた
吉備団子を腰に下げ

桃TA-LOWは 
颯爽と出かけて行きました。






前途洋々、家を出た桃TA-LOWでしたが
やはり 一人では 少々不安です。


一見、素晴らしい筋肉を持っている様に見える桃TA-LOWですが。
実は…役に立たない 見せかけの筋肉の持ち主なのです。



(誰か…仲間が欲しいな)



そんな事を考えながら
鬼ヶ島へと向かっていた道中。

道端で 一匹の犬がゲームをしていました。



「あーっ!くっそ! やられたぁ…」


…何やら
ご機嫌ナナメなようです。

そんな犬に  空気を読まず
うっかり声をかけてしまった桃TA-LOW。


「なぁ、これから鬼退治に行くんだけど…手伝わね?」

「は?…ワタシ今…機嫌悪いんだけど。
見て分かんないかな?
それに鬼退治って何よ。…面倒臭いし」

「…作用でございますか。
ですが…鬼退治に成功すれば  金銀財宝がザックザク…と、思われるのですが。

…失礼ながら 犬さまは…参加しないで宜しいのですか?」

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何やら キャラが 変わってますが
そこは気にしない。


犬の耳が、ピクリと動く。


「金銀財宝?!
まぁ、手伝ってやらないこともないけど」


急にソワソワしだす犬。
わざとらしく  話題を変えます。


「ん?その…腰に下がってるのは何?」

「コレ?おばあさんが作ってくれた 吉備団子だけど…」

「それじゃないよ。…コレ」


犬は 桃TA-LOWの 股間に手を這わせ
中心を  そっと 撫で上げます。


「ねぇ、お腰の…コレ、食べて良い?」


見上げる  濡れた瞳。

膝の上へと 体重を掛け…
熱い舌先で  桃TA-LOWの 唇を
ぺろりと舐めます。

別におかしな光景ではないですよ?

…犬ですから。笑


「!?  ///  いや!   
コッチは食べ物じゃ無いから!」

「何ていうか…ココから 桃の良い匂いがする…。
ね、舐めるだけ…」


鼻先を股間に押し付ける 犬。

熱い鼻息に、桃TA-LOWのソレは
思わず反応し始めてしまいます。


「…おい!止めろよ!あ、あぁ~~っ!?」



…果たして  桃TA-LOWは 
無事に 鬼ヶ島まで辿り着けるのでしょうか。




つづく



miu