お隣さん ラストスパート?笑
…釣りをしていたんだ。
ある晴れた…日曜日の 午後。
この時間は いつも
近所のおじさんと
この場所で釣り糸を垂れている。
小さなラジオを
二人の間に 置いて。
…ワタシの竿に かかる魚など
いやしない。
ただ 海を見ながら…
ゆらゆらと漂う
自分の心が どこにあるのか。
そんな事を 考えていたんだ。
……… ♪~ …
聞き覚えのある音が 耳を掠める。
と 同時に
微かに…走り去っていく 車の音が
ワタシの胸に響いたような 気がした。
ラジオから流れてきた…この曲。
絵を描く時に出る
大野さんの 鼻歌だった。
メロディ だけで、歌詞なんか
分からない。
だけど とても心地よい曲。
胸の奥に スッと 入ってきて
心地よいのに …
幸せな気持ちになるのに
聞くたびに 胸の奥が ギューってなって
…泣きそうになるんだ。
小さなラジオは…雑音も入り
歌詞も よく聞き取れなかったけれど
静かに 目を閉じて 聴いていてた。
『…お届けした曲は ”Love Song” でした。
それでは、次のリクエストです…』
…Love Song ?
コレって…そんな曲名 だったんだ?
大野さんは、曲名も 歌詞も…
全く 覚えていなかった。
嬉しそうに
フンフン~♪ と メロディを奏でる。
この曲を…唄っていると
にの を 思い出すんだ と
いつもの フニャっとした
はにかんだような笑顔を
向けられたのを
今でも 鮮明に 覚えている。
…気になって 歌詞を検索する。
Whenever I'm alone with you
You make me feel like I am home again
Whenever I'm alone with you
You make me feel like I am whole again
Whenever I'm alone with you
You make me feel like I am young again
Whenever I'm alone with you
You make me feel like I am fun again
However far away
I will always love you
However long I stay
I will always love you
Whatever words I say
I will always love you
I will always love you
・
・
・
連なる Love you の文字。
そして…英語が 得意じゃなくても
想像がつく 単語。
However far away
どんなに遠く離れても
I will always love you
いつだって 愛してる
However long I stay
どれだけの 時を経ても
I will always love you
いつだって 愛してるよ
大野さん… 智…
智、智、智…!!
逢いたいよ…。
海から吹いた
淡い ブルーの潮風に
優しく…抱きしめられた 気がした。
今更ながら
鈍色の あの空も
この…抜けるように 青い空も
いつだって アナタへと
繋がっていたと 気付いたんだ。
つづく
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
えー。
書こうかと思ってたエピソードを ぶっ飛ばして、ラストに向かってます。
…面倒くさくなった訳じゃないのよ?
( ̄▽ ̄) ←怪しい
もはや 月イチ連載ペース? 笑
もう少し…
miu