話の展開上、あまり…楽しい内容ではありません。

読みたい方のみ お進み下さい。
m(_ _)m







どのくらい時間が経ったのだろう。



真っ暗な  この部屋の中に 
一人でいる 事実。

ふ、と  
闇に のみこまれそうな
そんな 錯覚に襲われ
背筋が 凍りついた。


手が…這い回り

押し込まれた、その瞬間が
フラッシュバックする。


目の前には…



…違う。

違う、違う、違う….!!


智じゃない。



「………相葉さん、相葉さんっ!
来て…お願い!!」

「…直ぐ行く。待ってて」


そっと、ドアを開け
入って来た相葉さんは

何も聞かず…
部屋の隅で 丸まって 震えていたワタシを 抱き寄せ

大きな手で 背中を
ずっと さすってくれた。


抱きしめてくれる 腕。
優しく髪を梳く 指先。


…それは とても温かくて

ワタシは 体を相葉さんに預けた。


小さく 縮こまっていた心が
少しずつ…解けていく。


ポツリ、と 口を開く。

「…別にね、気にしなきゃ 良いんですよ。
こんな…」


「ね、辛い時は  我慢しないで…泣こうよ。
…そうしないと  壊れちゃう」


暗い部屋の中。

相葉さんの柔らかい眼差しは
何処か…大野さんを思い起こす。


誰よりも 愛おしいひと。


だけど

今ここに 大野さんが居ない事に、こんなにも…感謝している自分がいた。


まぶたに キスが落ちてくる。

それが合図のように
ワタシの瞳からは 
ポロポロと 涙が零れ落ちた。


「…ううっ…ふぇぇ…っ!」


泣いて


泣いて、泣いて…



溶けてなくなるくらい  泣いて。




気付いた時には

すっかり…夜は明けていた。

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布団が敷かれ、そこに ワタシは 寝かされていた。


スウェットに着替え
体もキレイに拭かれていて…



「勝手に…ゴメンね。
お風呂、直ぐあったまるから…

もう一回、キレイにしよ?」

「ん…ありがとう…」


服を脱ぐと
胸元の…潤の跡。

ボヤけた鏡を見れば 首筋にも
ついている。


紅く咲いた、花 を
ゴシゴシと 擦る。


「取れない、よね…」


不思議と、潤に対しての 怒りはなくて。


あるのは  ただ…何も見えていなかった、自分への憤りと 後悔。


そして


運命、という言葉。



自ら望んだ訳ではないし

潤のこと、受け入れられるとは
やっぱり…思えない。


だけど。

これは、起こるべくして起こった事なんだろうか?


もしかしたら
大野さんとは もう…

ダメなのかもしれない。


そういう事なんじゃないのか?


そんな事を考え出したら
急に 涙が溢れてきた。

ワタシの泣き声に気付いた相葉さんが、風呂のドアを開ける。


「 …温まった?  拭いてあげるから、おいで?」

素直にうなづき…風呂を出た。

バスタオルに包まり
優しく 肌を拭われる。


「 …ゴメン。世話かけて…」

「何言ってんの?!これは、オレがやりたくてやってるんだから。気にしないでよね」

「ね、相葉さん。
必ずしも…運命の相手と結ばれるとは限らないよね…」

「……。
ニノ、今は余計なこと 考えない方が良いよ。
ゆっくり休んで?」


頭を撫でられ
相葉さんの胸に顔を埋めた。



甘い…良い香りがするその胸は

考える事に疲れていたワタシを
深い眠りへと導いていった。


つづく

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

年内はコチラ、最後です。
いつも遊びに来てくてありがとうございますm(_ _)m

1月からは、息子っちの高校受験も始まるので…これまで以上に放置プレイかと思います(^▽^;)
こちらのお部屋の皆様は 慣れてるよね…

ちょっと早いですが、2015年 ありがとうございました。

良いお年をお迎え下さい♡