消されちゃった。泣
再アップです…(^▽^;)







「…愛してる…」


そう 耳元で囁くと

ニノの目は閉じたまま…
涙が頬を伝った。


「…ん、さとし…? オレも、愛してる…」

 

蓋をした筈の感情が
一気に噴き出し

俺の中で何かが…
音を立てて崩れた。



薄く開いたままの
ドアの隙間から入り込んだ 明りが


暗い部屋


俺の…下で 横 たわ る ニノを
微かに照らしていた。


震える指で 
そっと、ニノの 唇 へと 触れる。


「…ん…待っ、てたよ…さとし…」


薄く開いた 唇 から 漏れる言葉は

決して…俺に向けられたものでは無かった。


相手が女なら 諦めもつく。

どんなに頑張っても、俺は 女にはなれないからな?


だけど。

お前の口から 他の男の名前なんて 聞きたくないんだよ。


そいつの事を…お前は
こんなにも優しく 呼ぶのか?



何故 俺じゃない?



ニノ、俺を見てくれよ。

俺を…俺だけを 感 じ てくれよ。




唇 を 塞 ぐ。

深く、次第に激 しく…貪 る ように。


「ハァっ…んんっ」

苦しそうな  喘 ぎ が 漏れ

酒の匂いが抜けない  口 内 を 探り
シ タ 先 を 吸 い 上げる。


もたつく手で
着ていたものを 全 て …取り去り


絹のように 滑らかな 肌 に
手 を 滑らせると 

白く 柔らかな躰が
ピクッと、跳ねた。


俺の躰の中心から 込み上げてくる

愛しさ   悲しみ


そして



嫉妬。

湧き上がる 黒い感情。





グルグル、混ざり合って

やがて それは…

渦を描きながら
俺の思考を 闇へと落としていく。



戻れない。



もう、戻れないよ。





俺は……



欲望を、深く 刻んだ。





つづく