ガラスに 隔てられた


その 向こう側に居た  
翔ちゃんの 手を取り…

ふたりで 光の中を歩き出す。



心なしか…
居心地悪そうな ウサギは 目を細め  


それでも 

繋がれた この手を 
振りほどこうとはしなかった。

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時間は 過ぎて…昼近く。


翔ちゃんの 希望通り 中華街へと向かったものの…どこの店にしようかと 頭を捻るオレに


「美味い店、予約してあるから」

指で アッチ、と  方向を 示した。




中華街の…かなり高そうな  店で 
昼食を摂った後


今夜の仕事もあるから、と
帰ることになった。


運転席に回ろうと すると

「雅紀は、助手席。
…帰りは大丈夫、俺が運転するから。
疲れただろ?   帰りは  寝てろよ」


そっと 頭を …撫でられた。




置かれた掌から  伝わる温もりは

オレの 中の… 自分でも 分からない感情を刺激して

込み上げる 涙を 見られないように
助手席で  寝たフリした。







アパートの近くで 下ろしてもらい
車を見送りながら

心は  翔ちゃんで  溢れていた。


…オレも  ウサギになるよ。
そうしたら  側に置いてくれる?

決して、寂しそうなウサギへの同情じゃない。

オレが  一緒に いたいんだ。

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さっきまで  纏わりついていた
海風が…


オレの髪を揺らして

始まりを告げた。



つづく


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

思った以上に 短いね。(^^;;

こちらのブログの件で お騒がせして、スミマセン m(_ _)m

元に戻って良かった!