◾️【ライオンのおやつ(著者:小川糸)】
2019年10月7日出版

○トータルおすすめ度 3☆☆☆★★
○大学生のおすすめ度 2☆☆★★★

・約250ページ
・使用時間:3時間
・自分の本書のペース:14ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 癌などの終末治療を迎えた方が、最後の時間を穏やかに過ごすための場所、瀬戸内海の島にある施設ー『ライオンの家』
 主人公の海野雫は癌で余命数ヶ月、クリスマスにライオンの家にやってきた。
 迎えてくれる、オーナーのマドンナさん、食事係のマイさんシマさん、入居者の方々、雫の最後の日々が始まる。

 この施設には毎週日曜日に特別な催しがある。入居者のリクエストした"おやつ"がみんなに振る舞われる、思い出とともに、さて今週のおやつは何だろう。

 風景描写がとてもキレイで、この島の様子が雰囲気ごと伝わってくる、ずっと味わっていたくなるがストーリーは流れていってしまうので、そこが『死は訪れる』と言う部分と相まって切なさを増す。

 『死』を語ると『生き方』『それぞれの選択』に触れていくので、各入居者のそして雫の選んだものをみせられる、読書も一緒にライオンの家の日々をみて、過ごす。泣かないように

●好きなフレーズ
①スーツケースを開けると、その時流した涙の匂いがした

②人生には、何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあるんだということが、わかったのだ。

③おやつは、体には必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊になるのは事実です。