次男はとても感受性が強い。
人が感じていることを自分の事のように感じてしまうところがある。
そして、それを事実として話すこと、
分析して話すことが好きな子。
聞いてほしい気持ちがあふれていて、とてもおしゃべり。
ちょっと黙ってみてというと、笑顔でムリと言ってニコッと笑う。
そんな次男が食卓で何かを話そうとして、はっとした顔をして黙ることがあった。
どうした?って聞くと、父親をちらっと見て何でもないと答える。
その時、父親は満面の笑顔をしている。
なんだ?この変な感じ。
二人になった時に聞いてみると、
やはり長男と同じようなことを言う。
話しかけても、携帯を見たまま。
それでも聞いてほしくて、一生懸命話すとうるさいと怒鳴られ、
それが何?だから?で?
みたいな感じで大声を出される。
僕は聞いてほしいだけなのに、聞いてもらえなくて、
悪いことをしているわけでもないのに怒鳴られる。
怖い。
父親がいなくなって、次男がお父さんはいつ帰ってくるの?と聞いてきた。
どうして?会いたい?
そうじゃなくて、今、みんなすごくいい感じだし、僕も家がすごく安心できる。
だから、しばらく帰って来てほしくないんだよね。
そっか、しばらく帰って来ないから大丈夫だよ。
というやり取りをした。
それから少したって、学校へ行けなくなった。
その理由が
学校にいると、学校から帰ってお父さんがいたらどうしようって思うと
そればっかり考えてしまって何もできなくなる。
でも、やらなくちゃいけないことがあるし、パニックになってしまうんだ。
何も考えられなくなる。
ゆっくり考えたい。
でも、何を考えようとしても、いつ来るのかってことでいっぱいになる。
こんなに心を傷つけていたんだ。
もっと早く対処しなくちゃいけなかった。
本当にごめんね。
大丈夫だよ、怖いって思う気持ちがある間は、
絶対にこの家には来ないようにするから、
安心して学校楽しんでおいで。
それから次男は学校へ行けるようになった。
そして、たくさん話をしてくれるようになった。