長男は、小さいころから考えて話す子だった。
本を読むことが好きで、いろんなことを知ることが好きで、
それを話すことも好きな子だった。
小学生になり、色々な出来事も話してくれていた。
その話の中には、楽しいこと、嬉しいこと、悔しかったこと、
色々なことがあって、
理不尽に思うことも話してくれるようになった。
それは、先生のことであったり、同級生のことであったり、
子供では解決が難しいことや、
大人によって、未解決を解決として終わらせられることもあって、
自宅でモヤモヤを話して気持ちを保とうとしていたと思う。
私もモヤモヤするような内容もあったりして、
一緒にモヤモヤするなーって言いあったりして、
とにかく吐き出すことをしてきたと思う。
元主人が仕事を辞め、子供たちの面倒を見ると言ってから、
私より父親と話す機会が増えた長男。
それが、私と二人の時は話すけれど、近くに父親がいると話さなくなった。
病院か何かで二人で外出した時に、気のせいかもしれないけど父親となんかあったのか聞いてみた。
しばらく何も言わないなあと思ったら、泣きながら
言っても否定される、父親の意見に納得したっていうまでずっと説教が続く、
だから、話すのをやめたし、何かを言われて納得できなくても、はいって言ってる。
お母さんとは話したい。
だけど、話していると必ず父親が入ってきて話を奪うでしょ。
お母さんにも話をさせないで自分の意見を言い続けるでしょ?
だから、こうして二人の時にしか話せない。
たくさん話したいこと、聞いてほしいことあるのに。
二人で泣いた。
我慢させてごめんね。
話してくれてありがとう。
勇気がいったね。
僕はまだ父親と戦えない。
力も言葉も足りない。
だから、抑え込まれる。
言うことを聞くしかない。
我慢するしかない。
父親が長男に与えた影響は、威圧で支配するということ。
長男はそれがイヤなことであるのに、
弟たちにしてしまうことがある。
それが無意識にしてしまっている。
自分でもずっとされてきて、それがイヤだったのに。
ほんの少しずつだけど、変わってきていると思う。
まずは、威圧してしまったときに、それが威圧だって気づけるようになるところから始めた。
そして、そのときに威圧したことを謝って、それから何かを言うようになってきた。
ちょっとずつでいい。
一緒にゆっくり進めればいい。