妄想ぼっちざろっく 2話 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

数分後


虹夏「出てきてー本番始まっちゃうよ!」


後藤ひとりさんがゴミ箱に入りいじけていた


開発「どういう状況ですか!?」


ひとり「やっぱり私にはできません」


虹夏「お願い」


ひとり「何度言われても無理です。今日の所はお帰り下さい」


虹夏「ここ私の家だから」


開発「後藤さん言ってる事無茶苦茶」


経緯


この店のPAさんにビビる

音を合わせてみる

合わず

ゴミ箱in


ひとり「うう」


開発「ちょっ後藤さん何も泣く事は」


リョウ「うわー女の子泣かした」


開発「俺じゃねえすり替えるな」


虹夏「私だってそんなに上手くないし」


リョウ「私はうまい」


開発「拗れるから黙れ」


ひとり「あっえっ演奏もうですけどMCも全くお役に立たないですし」


開発「何と声を掛ければ」


ひとり「あの開発君」


開発「?」


ひとり「舞台で私の命を持ってハラキリショーをやるというのは如何…」


開発「良い訳ねえだろ」


ひとり「バンド名位覚えて帰って貰える筈」


開発「代償と対価が釣り合ってねえ」


リョウ「大丈夫。ひとりちゃんが野次られたら私がベースで「ぽむ」ってするから」


開発「ポムってするな、ポムって」


虹夏「流血沙汰もロックだからね」


開発「ロックに謝れ」


リョウ「ロックだからしょうがない」


開発「オタクらロックやる資格ないよ」


虹夏「それにうちのバンド見に来るの多分私の友達だけだし!安心せい」


開発「安心要素は何処へ?」


虹夏「それにさ、普通の女子高生に演奏の良し悪しとかわかんないって」


開発「お客に怒られろ」


後藤さんは不安な顔をしていた


リョウ「怖いならこれに入って演奏したら?」


山田先輩がどこからともなく人一人入るであらダンボールを持ってきた


開発「えー」


入れてみた


開発「いや幾ら何でも」


ひとり「いつも弾いてる環境と同じです」


リョウ「どんな所に住んでんの?」


ひとり「皆さん下北盛り上げてきましょう」


開発(後藤さんってわかりやすいなあ)


虹夏「そういえばひとりちゃんって渾名とかないの?」


開発「確かに気になる」


ひとり「中学では「あの〜」とか「おい」とか」


開発「それは渾名じゃなくて感動詞!!」


虹夏「聡君クラスメイトなんだし聞いた事ない?」


開発「後藤さん他の人と話してるのは見た事ないので」


リョウ「ひとり…ぼっちぼっちちゃんは?」


虹夏「デリケートな所を」


ひとり「ぼっちです」


開発「目を輝かせるな、悲しくなるから」



ひとり「そういえばバンド名聞いてなかったです」


開発「確かに呼びに行く時困りますからね」


虹夏「うっ」


伊地知先輩がバツの悪そうな顔をした


開発「まさか考えてないとかないですよね」


虹夏「えっと」


開発「伊地知先輩進行に影響でるんですから」


リョウ「結束バンド」


虹夏「ぎゃー」


伊地知先輩が赤い顔で悶絶しながら悲鳴をあげた


開発「中々いいじゃないですか!?結束バンド」


リョウ「傑作…」


虹夏「ダジャレ寒いし絶対変えるから」


開発「あっそろそろですね。それじゃあお願いしますね。結束バンドさん」


ライブが始まった


開発「…(全然入ってこねえ。歌詞とか)」


ステージににはベースの山田先輩とドラマ伊地知先輩そしてダンボールの後藤さん


開発(ダンボール気になり過ぎて曲に集中できねえ)


これが結束バンドの初ライブとなった


2話完