天使達から祭りのお誘いがあり会場に向かっていた。
開発「花!!」
見慣れた女の子がいたので声を掛けた
花「お兄さん」
花はぺこりと頭を下げた
開発「悪いな待たせたか?」
花「急に誘ってしまったので」
開発「にしても花似合ってるな浴衣、いつもと違って大人っぽいな」
花「有難う御座います」
開発「どうした?花なんか顔が」
花「大丈夫です」
ひなた「聡兄」
開発「ぐふ」
俺は背後からひなたのひなタックルを喰らった
乃愛「聡さん!!」
みやこ「大丈夫聡君」
開発「取敢えずはって…みやこ!!」
俺はキングオブ人見知りのみやこが居る事に驚いた
みやこ「そんなに驚く」
開発「そりゃそうだろ、絶対来ないだろ?」
みやこ「それは」
みやこは熱視線を送ってる方向を見ると
開発「そういう事か」
動機はどうあれみやこがここに居る事に嬉しく思えた。
ひなた「聡兄早く行こう、私りんご飴食べたい」
乃愛「私は綿菓子がいい」
乃愛とひなたが俺の両手を取り引っ張る
開発「わかったわかった」
俺は二人の無邪気さに笑みが溢れた
花「私は全部」
開発「腹壊すぞ」
冷静なツッコミもいれる
みやこ「聡君皆の事お願いできる?私は人少ない所で待ってるから」
開発「任せろ、よし行くか」
俺達は祭り会場の奥へと行った
開発「よし今日は俺が奢るよ」
ひなた「良いのか?」
乃愛「聡さん優しい」
花「お兄さん」
天使達の表情が輝いた
開発「天使達の笑顔が見れるならお安い御用だ」
3人は綿飴などを食べた
開発「楽しいか?」
ひなた「おう当然だな」
乃愛「聡さんのお陰だよ」
花「お金大丈夫ですか?」
開発「安心しろよ、俺はみやこと違って普段バイトしてるからな」
乃愛「その辺がみゃーさんとは違う所だね」
開発「ほんとこんな幸せな空間は中々…ん?」
ひなた「どうしたんだ?聡兄」
開発「いやなんか向こうが騒がしく」
婦警「盗撮してましたよね?」
婦警さんが問い詰めていた
花「盗撮!?ん?あれって」
ひなた「みゃー姉!?」
幸せ空間は終りを告げた。
開発「申し訳ございません、今後この様な事はないように言い聞かせますので」
俺は深々と婦警さんに頭を下げて謝罪繰り返した
婦警「いえ此方も誤解を」
妹とその友達だと言う事を説明して解放してもらった
皆の所へ戻ると
みやこ「お外怖い…」
みやこは泣きじゃくっていた
開発「たく何やってんだ?お前は」
呆れながら戻る
みやこ「有難う聡君」
抱きついてきた
開発「やめろ!!(胸が当たってる事を自覚しろ)」
引き剥がそうと頭を乱暴に押す
みやこ「優しくしてよー」
乃愛「十分優しいよ」
開発「で幾つか質問がある」
みやこ「何?」
開発「何で人混み嫌いのお前がこんな奥にいる?」
指摘するとピタリと泣き止み固まる。
するとみやこは俺を解放する
開発「聞き方を変える、人が少ない所で待ってると言っていたお前が何でここにいる?」
俺は鬼の形相で更に問い詰める
みやこ「ええっとお祭り風景をね…撮ってたら偶々皆が写ってしまって」
みやこの顔は青ざめた
開発「お前盗撮したろ」
みやこ「いやホント凄い偶然」
開発「嘘下手か!!外じゃなくてお前の倫理感の方が余程こええわ」
乃愛「聡さんこれ以上は可哀想だよ」
開発「乃愛」
乃愛「わかるもん!可愛い私の浴衣姿を撮りたくなっちゃうのは仕方ないと思う!」
開発「何を言いだしているのかな?君は」
乃愛「盗撮は行けない事だけどミャーさんを許してあげよう」
開発「本当に何を言ってるんだ」
ひなた「花ばっかり撮ってるな、みゃー姉」
乃愛「…」
開発「乃愛…」
何と声をかけて良いのか分からず戸惑う
ひなた「ノア見切れてる」
乃愛の目に涙が浮かぶ
開発「乃愛さん気を」
乃愛「ミャーさんのアホたれ子供好き」
開発「ぐは」
乃愛が急に走りだし股間に体当りされた
ひなた「浴衣で走ると危ないぞー乃愛ー!聡兄◯ん◯ん大丈夫か?」
開発「俺は大丈夫、乃愛を頼む」
ひなた「わかった」
ひなたは乃愛を追いかけた
開発「みやこお前後でぶん殴る」
ダメージ残りながらも後を追う
開発「どこに…いた、おーいひなた、乃愛」
ひなたと乃愛を見つけ駆け寄る。
開発「その娘達は?」
ひなたと乃愛の他に二人見慣れない女の子がいた
ひなた「私達の同じクラスの夏音と小依だ」
夏音「初めまして小之森夏音です」
小依「私は種村小依よ!困った事があったらいつでも言ってね」
開発「(個性的な娘だなあ)申し遅れました俺は開発聡、宜しくな、夏音に小依」
ひなた「凄いんだぞ、聡兄はみゃー姉の幼馴染なんだ!!」
小依「すごーい」
開発「何が!?」
乃愛「ミャーさんうちのクラスで人気なの」
開発「人気!?」
小依「お姉さんはお友達が千人いるってホント!?」
開発「千人!?(彼奴千人所か一人もねえぞ)」
他にもモデルやってるとかアクションスターやってるとか云々カンヌン
開発「おおう(どんな経歴!?)」
ひなた「おうそんな感じだ」
開発「元凶は」
乃愛「ひなたちゃん」
開発「良かったら二人も俺達と合流しないか?」
夏音「まだいたいんだけど」
小依「もう帰らないと」
開発「そっかあっちょっと待ってて」
屋台に行き
開発「これよかったらどうぞ」
小依と夏音にチョコバナナを一本ずつ渡した
小依「いいの!?」
夏音「でも…」
開発「お近づきの印だよ!これからもひなたと乃愛と花を宜しくな」
夏音「有難う」
小依「任せて!!」
そういうと夏音と小依は帰って行った
ひなた「やっぱ聡兄は凄いな」
開発「俺何かしたっけ?」
乃愛「聡さんの周りの女の子は苦労するね」
みやこ「いた」
みやこと花が追い付いた
みやこ「写真御免ね、乃愛ちゃんお詫びに今日は奢ってあげるよ、ひなたもね」
乃愛「奢り!!しょーがないなー」
ひなた「マジか!?」
乃愛「私あの紐引っ張る奴やってみたい!焼きそばも食べたい!」
ひなた「私射的と金魚掬いと輪投げと型抜きとあとあとえっとー」
みやこ「え…」
花「かき氷とクレープ」
みやこ「聡君…」
みやこは涙目で訴えてくる
開発「俺も出すよ」
この後バイトを増やそうと決めた
第10話 祭りに天使が舞い降りた 完