妄想ムルシエラゴ 第1話力の代償① | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

俺は開発聡普通の高校生でバイトの面接で渋谷に来ている

開発(バイト見つけないと今月厳しいな)

と溜息を吐きながら歩いて行くと

開発「臭っなんだこの臭い」

嫌な臭気を感じた

開発(どこかで嗅いだ事のある臭いこれって確か駅の)

その臭いに集中していると

男性「うわー」

女性「いやー」

開発「!!」

前方から沢山の人達血相を変え返り血を浴び逃げ惑ってきた

開発「え?え?」

状況が理解出来なかった

開発「一体何が!?」

その答えはすぐにわかった

大男「ぐがあーーー」

羆の様な大男が成人男性掴み両手で引き千切っていた

開発「うぷうげ」

状況を理解した俺は吐き気が込み上げ嘔吐した

開発(さっきの臭いは人身事故があった時の人間の内臓の臭いだ)

その大男の足元のコンクリートにクレーターが出来ていた。

その周りには逃げ惑う人達と人間の臓物と思われる物が散乱していた。

開発(兎に角あれはやばい逃げるしか)

女性「いやあ」

開発「!!」

大男の近くに女の人が腰を抜かし逃げられずにいた

開発「まずい」

がっ

助けに行こうとする自分をの手首を強く掴み踏み留まる。

開発(馬鹿か俺は助けられる訳がねえ、可哀想だけど助けに行けば必ず殺される)

俺はそっと後ろに下がる

開発(戦う必要はない、女の人から彼奴を遠ざければいい)

ぱしっ

開発「この」

俺は近くに落ちていたブロック辺を投げた

ゴツ

大男の後頭部に当たった

ゴク

生唾を飲んだ

ずずずず

大男はゆっくりと俺に視線を向ける

開発(やばいやばいやばいやばい)

心臓音が潡々早くなる

ドスンドスンドスンドスン

大男は俺に向かって途轍もない速度で突進してきた

大男「ぐがああ」

大男は俺の眼前に迫り腕が振り下ろされた

開発「この」

がっ

降ってくる拳を落ちてた鞄から物色した折り畳み傘で受け流した

くっ

がっ

地面を蹴り

ざざっ

奴の背後に回り込む

どざっ

奴はつんのめり転がった

だっ

地面を蹴り後ろに下がった

女性「あっあっ」

開発「早く逃げて」

女の人に大声で叫ぶと

女性「有難う」

女性は逃げていった

開発「これで」

黒湖「お兄さん伏せて」

開発「!!」

俺は咄嗟に地面に伏せた

ドンドンドン

銃声がして振り向くと赤いオープンカーに乗った長身の女性が構えてる銃口から煙が上がっていた

開発「あっぶな、でもこれで」

しかし

ぷしっ

散髪の弾丸は大男の体に少し減り込むもそれ以上進まず

開発「嘘…」

ドスンドスンドスンドスン

再び突進してきた

開発「うぎゃああ」

俺はその車に向かって全力疾走した

黒湖「ひな子バックバック」

ひな子「わかった」

車は動き出した

開発「このおお」

俺は死に物狂いで走り

ブオン

歩道のブロック部分を利用し車は車道に向かって宙に飛び上がった

がっ

開発「おおお」 

俺も踏み台にして飛び上がった

がっ

後部を掴み飛び乗り衝撃に備え振り落とされはないようにに捕まった

黒湖「お兄さんやるねえ」

開発「お褒めの言葉どうも」

開&黒「追ってこない」

大男は唸り声を上げるもそれ以上は追ってこなかった

第1話 力の代償① 完