パクッ
開発(この程よいチョコの少しビター加減果物の酸味と甘さのコンビネーションが絶妙。至福)
甘糟「あっ開発君」
開発「やあ。二人とも」
蟻賀瀬「奇遇ね。開発君甘党なんて合い過ぎ」
開発「俺の至福タイムだよ」
小泉「なんであんたが」
開発「ここのクレープがうまいって評判聞いて」
小泉「無視すんな」
開発「ちっ視界入れないようにしてたのに」
小泉「それはこっちの台詞」
開発「全くこれだからちびっこは」
ガス
開発「はうあ」
甘糟「ちょっ小泉」
蟻賀瀬「大丈夫。開発君」
さっ
蟻賀瀬「あら？」
小泉「此奴女の子苦手なの。しかもMだから」
開発「色々人の個人情報漏洩しないでもらえますかね」
甘糟「ホントいつも痴話喧嘩してるよね」
蟻賀瀬「まあこのパターンで被害を受けてるのはいつも開発君だけど」
甘糟「もう一回仲直りしろ」
ドン
いきなり小泉の友達に背中を押された
開発「何これ？」
小泉「ちょっとこれプリクラ」
甘糟「撮るまで出さないからなあ」
開発「はあ。とっとと終わらすぞ」
お金を入れた
開発「このフレームで良いのか？」
小泉「別に良いんじゃない。センス無いな」
ふんとお互い外方を向いた
カシャ
甘糟「何よこれ」
蟻賀瀬「でも何だかんだでやってくれるから優しいわよね開発君は」
開発「あまりうれしくない」
甘糟「それを言うなら小泉だってもっとクールじゃん。なんで開発君にはそんなムキになんの？」
小泉「なんかムカつくから」
開発「もっとワードセンス鍛えろよ」
小泉「この」
ピピピ
小泉「ベル‥」
甘糟「バイブやめたのぉー小泉のリアクションが嬉しかったのに」
開発「ほれ使うだろ」
小泉「ありがと」
少し通話をしてすぐに返した
小泉「後さっきのお金」
開発「要らねえよ。あんなんで請求したら俺の価値が下がるそれとこれ好きに処分しろ。道中で処分出来るだろ」
小泉「うん。じゃあ行くね」
小泉は足早に行ってしまった
開発「あの娘っていつもなの？君らも知らないって聞くからさ」
甘糟「開発君まで小泉の噂信じちゃダメだよ」
蟻賀瀬「家。知らないってのはホントだけどね」
甘糟「あの娘良い娘だよ。ベタベタしないしクールだしィんでも友情は暑いのよ」
蟻賀瀬「自分の事話したがらないけど他人の事も詮索しない。どこから来てどこから帰るか‥そんな事知らなくっても私らうまくやってるよ？」
開発「あれ？何これ？もしかしてくっつけようとしてる？そういの間に合ってるんで。マジ引くんですけど」
蟻賀瀬「そういうつもりじゃないけど、あの娘は「ウリ」なんて出来る娘じゃない」
開発「成程ね。なんか知らないけど取り合えず有難う。えっと君らの名前ってなんだっけ？」
甘糟「甘糟だよ」
蟻賀瀬「蟻賀瀬です」
甘糟「宜しくね。開発君。次忘れたら廊下でされた事より酷い事するからね」
開発「えっちょっと待って」
甘糟「じゃーねー」
開発「はあ。受難が。小泉‥か」
俺は携帯の通話記録を出して。目を瞑った
開発(女の声、車の音、幾つも聞こえてくるエンジン音は全て乗用車。他にもこのエンジン音ベンツ、フェラーリラブホじゃないな。高級ホテル。わかった)
電話から聞こえてきた情報で場所を割り出し向かった
ウイイン
ホテルの中に入るとロビーの中に小泉はいた。物陰に隠れて観察した
開発(何やってんだ？俺)
カツコツカツコツ
開発(このヒール音)
長身の女が小泉の元へと向かっていった
美沙「ハーイ。ん」
徐に女は小泉にキスをした
開発「いっ」
美沙「いつもの部屋予約してあったのに‥待ってたのに？アキラ君」
小泉「美沙。やめてよもう。美沙と私。友達だろ？だからこーゆー風に会うのもうやめよう！」
美沙「私を振るつもり‥？うえぇ」
小泉「泣くなってば！！だって私好きな奴がいるんだもん！！」
美沙「見え透いた嘘」
すっ
美沙「定期？」
小泉「端っこ見てよ」
開発(あれって)
美沙「ひゃはははは」
小泉「ちっダメか」
開発「ダメに決まってんだろそんな愚策！？」
小泉「開発！？なんでここに」
開発「他人様の携帯使う時は用心しろ」
小泉「録音機能」
開発「やっぱ噂は噂だな。そんな浅知恵じゃ逆に男に騙される」
美沙「何者！！アキラがレイプされちゃう」
開発「しねえよ。このくそレズ女。はあ。ホント良い友達持てる事に感謝しとけよ。じゃあな」
俺はホテルを後にした
開発「はあ。重症だわ」
携帯の裏に貼ったプリクラを眺めた
DAI3WA メッキ剥がし 完