ピーーーーッ
崑崙八仙邸の廊下をゲルツェコマが行き来している
福音「ゲルコマさん」
ピュイ
ゲルツェコマが「何?」と言う様に振り向く
福音「どこ行くの?」
クラリオン「ふー」
開発「威嚇をするな」
「タクミちゃんの御使い」と表示された
開発「序でにここに書かれてる物買い足してきてくれないか?お金渡すから」
「了解」と表示された
福音「そうなんだ!一緒についていっても良い?」
ギュル
「乗る?」と表示された
福音「自分で歩くから大丈夫だよ」
数体が外に行き残りの数体の後をついていく
福音「そー言えばゲルコマさん達って皆だと何人位いるの?」
開発「人って人じゃねえんだから単位が可笑しいぞ」
カッピピッ
拓美(ゲルコマ)「ゲルツェコマが困ってただや。ゲルツェコマは「個体」の概念が薄いからその手の曖昧な質問は理解出来ないだや」
開発「拓美さん」
拓美「聡君!?」
開発「何で今焦ったんですか?」
拓美「別に何でもないだや」
福音「で何人なんですか?」
拓美(ゲルコマ)「そーだやな。起動可能なレベルでしまってる奴まで会わせると現時点で一千とんで31機だや」
開発「それは凄すぎる」
福音「そんなにいるんですか!?」
拓美(ゲルコマ)「元々大量生産前提の機体だや。ウザルに納入した分合わせたら今の倍以上だっただや」
開発「今更ですけどゲルコマは拓美さんが作ったんですよね?」
拓美(ゲルコマ)「本当に今更だや」
開発「でもそうなると人件費とか」
拓美(ゲルコマ)「見せてあげるだや。これがゲルツェコマの生産工場だや」
ドドーン
拓美(ゲルコマ)「厳選した材料を使って崑崙八仙脅威のメカニズム。一台一台丁寧に作ってるだや」
開発「成程これなら人件費も掛からないし正確だ。拓美さんの技術あっての製造方法」
拓美(ゲルコマ)「嬉しい事言ってくれるだや」
バーン
拓美(ゲルコマ) 「どーだや」
開発「鮮やか」
拓美(ゲルコマ)「更にゲルツェコマは機構のユニット化・簡易化によって簡便にオプション変更が可能だや。凡ゆる事態に対して性能を調整出来る自立型歩脚汎用ロボット「ゲルツェコマ」タクミちゃんの最高傑作だや」
クラリオン「だが基礎設計とデザインはウザル」
拓美(ゲルコマ)「ウザルのデザイン丸っこくて単眼のデザインばっかしだやけど‥目玉はロマンだっただやか」
開発「確かにブエルにもありましたね。でかい目玉」
拓美(ゲルコマ)「偶々このデザインはマシだっただや。拓美は心は広いからいい物は認め」
クラリオン「【該当ログ】崑崙八仙はデザインと基礎設計見て凄く目を輝かせた後すぐ悔しそうな顔になって「どうしてもって言うなら作ってやらないでもないだや」と言った」
拓美(ゲルコマ)「お人形その音声ファイルは‥」
クラリオン「ウザルに貰った」
拓美(ゲルコマ)「もうこの話はいいだや!ゲルツェコマ早く例の物を取ってくるだや」
蔵と書かれた扉が開くと大量の段ボール箱が巨大な壁となって現れた
福音「こんなに沢山」
ポロ
開発「これは」
拓美(ゲルコマ)「あー見ちゃダメだや」
開発「拓美さんこれはどう言う事でしょうか?」
拓美(ゲルコマ)「それは‥」
開発「栄養が偏るでしょうが!!!!」
拓美(ゲルコマ)「御免だや」
開発「今日は青椒肉絲にするので」
拓美(ゲルコマ)「ピーマンだけはー」
開発「パプリカにするから苦味はありません」
すたすたとキッチンへと向かった
16〉short episode end