妄想地獄先生ぬーベー #26恐怖の口裂け女の巻 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

この学校に来て僕はよく霊に関する相談を受ける事が多くなった

開発「へっ口裂け女!?」

低学年女の子「隣町の生徒が見たんだって!」

開発「なるほど」

低学年女の子「口が耳まで裂けてるの!」

低学年女の子「綺麗だって言わないと鎌で切り殺されちゃうのよ。綺麗だって言うと「お前も同じ顔にしてやる」って口を切られちゃうの」

開発「理不尽だね」

低学年女の子「逃げても100m」

開発「早い。オリンピック出たら金メダルそうなめだね」

低学年女の子「「ポマード」って言うと嫌がって去っていくのよ」

四方八方から低学年女の子達が相談してくるのも珍しくない状況になってた

開発「そんなんで除霊出来たら」

低学年女の子「真面目に聞いてよー」

開発「聞いてるつもりなんだけど」

ぬーべー「おお。聡学校で女の子を侍らせるとは人気者だな。」

開発「他人事だと思って大体こういうのはぬーべーの部署でしょ」

ぬーべー「なんか市役所の職員みたいな事言い始めたな。 まあこれも霊能力者に生まれた宿命というやつだな」

開発「君達も僕じゃなくてぬーべーに相談した方が良いと思うよ」

低学年女の子「ぬーべーはいやあ」

ぬーべー「グサッ」

低学年女の子「お兄ちゃんの方が格好いいし」

ぬーべー「グサグサ」

低学年女の子「ぬーべーより強いんでしょ」

ぬーべー「グサグサ」

開発「そんな事ないよ。僕なんかまだまだ未熟だから。ねえ。ぬーべー」

ぬーべー「シクシクシク」

開発「面倒臭いなあ。それに口裂け女っていうのも誰かが言った嘘に尾ヒレが付いて装飾されたもの何だよ。」

ぬーべー「聡の言う通り口裂け女なんて迷信だ」

低学年女の子「だって見たって人が」

ぬーべー「それこそ嘘だよ。見て御覧高学年のお兄さん達はそんなの信じない‥」

教室のドアを開けると

ドーン

そこにはツッパリファッションをした5年3組の姿があった

ぬーべー「どわーーーーー」

開発「何してるの皆!?」

郷子「昔懐かしい80年前代ツッパリファッションよ」

開発「そういうことを聞いてるんじゃ無いんだけど」

広「口裂け女はポマードが嫌いって言うからよ。髪に塗ってたらついのっちまってよ。ついでに服装もキメようって事になったわけ」

開発「最悪の展開だ」

郷子「あたしらなんかまだましよ。見てまことなんか‥」

まこと「お前らも蝋人形にしてやるのら」

ぬーべー「頭を洗えー今すぐ」

低学年女の子「そっかー頭にポマード塗ればいいのかー」

開発「まずい」

低学年女の子「流石上級生」

開発「見習っちゃ駄目!?」

低学年女の子「さっそくお父さんに貸して貰おう」

開発「駄目だってば」

僕は低学年女の子達を追い掛けて説得して回った

夕方

開発「で口裂け女を退治する事になったんだ」

ぬーべー「ジト目で睨むな」

開発「あの後大変だったんだからね。説得して回ってお陰で今度勉を教えたりデートまでしなきゃならなくなったんだから」

郷子「デートそんな話」

美樹「やるわね聡」

開発「もうとっととやるよ。でも気になってたんけど何で口裂け女ってポマードを怖がるの?」

郷子「それがね。その整形手術をした医者が髪にポマードをべったりつけていたんだって手術の最中もポマードの臭いが臭くて臭くて何度も吐きそうになったんだってそして手術は大失敗!ふためと見られぬ醜い顔に!!怒った彼女は医者を殺し忽然と姿を消したんだって。それ以来ポマードって聞くとその時のショックを思い出して」

広「なるほど恐怖症というかトラウマになっいるわけか」

開発「どうもこじつけな気もするし信憑性にも欠けるんだよね。」

夕方

ぬーべー「おい~もういい加減やめよーぜ。町内三週もしちまった」

開発「やっぱりガセネタだったねえ。わかってたけどさ」

まこと「口裂け女出ないのら」

開発「ちょっとダメ押しで上から見てくるよ」

さっ

そういうと聡はブロック塀に飛び付いた

まこと「忍者みたいなのら」

開発「一週してきたら帰るから皆も随時解散って事で」

シュバッ

広「はええ」

ぬーべー「聡言う通りもう帰った方が良い。まだ学校に‥仕事残ってるから‥悪いけどまた今度な」

僕は皆と離れた後

開発「いるわけないよね。当たり前だけど(にしても口裂け女って何者なんだろう。確かに多くの目撃例はガセネタや子供を夜遊びさせない為に大人が流したデマ。けどその中には稀に目撃例はある。)!?これは妖力あっちからか」

妖力の出所に急いだ

開発「あれは広君達」

一人の妖力を纏った女が広君達に襲いかかっていた

すっ

開発「札よ。布陣せよ」

女性の周りに札を出現させた

開発「五芒縛」

ざっズザザ

広「聡」

ぬーべー「聡が先に駆け付けてくれてたか。もう解いて大丈夫だ」

郷子「ちょっと何してるのよ」

開発「札よ。凱旋せよ」

札を戻した

広「何でその化物を殺さないんだ」

パン

ぬーべーが広君の頬を叩いた

郷子「何すんのよ。いきなり」

ぬーべー「ばかやろう!自分のした事をよく見てみろ」

広「泣いてる」

開発「僕から説明しても良いかな?」

ぬーべー「ああ。頼む」

開発「確かにこの人は間違いなく霊だよ。けど他の霊と違うのはこの人からは二種類の妖気を感じる」

美樹「二種類?」

開発「一つはこの人自信の悔やみのある妖気。そしてもう一つは動物霊狐憑きっていうんだけどね。僕の見立てあってる?」

ぬーべー「見事だ。顔が変わる原因はまさに狐憑きの症状だ。取り憑かれたまま死んで動物霊と融合して半妖怪化した。」

開発「正直同情するよ。でどうするの?ぬーべー。このままはあまりに酷すぎる。斬って楽にしてあげる?」

僕は道風を出現させようとすると

ぬーべー「その必要はない。先生に任せなさい。部分除霊する。本来の彼女の姿に戻すのだ」

鬼の手で口元を斬ると

美人な女性が現れた

郷子「えー嘘。これが口裂け女の素顔」

美樹「物凄い綺麗じゃないの」

ぬーべー「それがあんな顔になってしまったんだ。どれほど傷付いたかわかるだろう?」

郷子「あんたもう悲観することないよ!超美人に戻ったよ」

広「妖怪のミスコンあったら一位になれるよ。今度デートしない」

すうっと口裂け女は消えていった

開発「よかったの?ぬーべー一層の事斬ってあげた方が彼女の為だったと思うけど」

広「なんだよ。聡。」

ぬーべー「正直先生も迷ったよ。一度妖怪化した霊はそう簡単には成仏しない」

開発(僕は斬る事でしか救ってあげる事が出来ない)

ぬーべー「何ショボくれてんだ。」

開発「先生。」

ぬーべー「今度デートに行くんだろ」

開発「忘れてた」

郷子「ダメじゃない。女の子との約束忘れちゃ」

広「聡の為に店を探そうぜ」

美樹「賛せーい」

まこと「先生の奢りなのら」

ぬーべー「仕方ない」

開発「でも仕事は」

ぬーべー「校長にやらせる」

開発「首になるよ」

彼等がいる限りきっと見つかるだろう斬らずに無念を抱いた魂を救う方法が

#26 恐怖口裂け女の巻 完