妄想紅殻のパンドラ 08》Episode 3-1 | 開発くんのブログ

開発くんのブログ

ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

あの騒動の後俺達は警察官の方にパトカーで送ってもらっている

開発「大丈夫なのか?福音」

福音「大丈夫だよ」

開発「そう言ってもらえるのは有難いが」

福音「そうしないと聡君住む所が」

開発「まさか。ブエルのレーザーで倒壊しているとは思わなかった」

福音「さっき拓美おば様に聞いたら良いよって言ってたし」

開発「世話掛けるな」

福音「聡君だって助けてくれから」

開発「俺は良いんだよ」

運転手「着きましたよ。崑崙八仙邸はこの上よ。局長から崑崙八仙社長に呉々も宜しくとの事です」

パトカーから降りる俺と福音とクラリオン。

開発「これが世界的に有名な崑崙八仙社長の」

福音「でっかいお家だねえ」

開発「要塞の間違いだろ」

福音「扉も大きいね!」

太極でデザインが施されていた

福音「もしもし崑崙八仙叔母様ですか。はいっ御巡りさんが送ってくれてこっちの男の子は事情があって連れてきたんです。」

監視カメラらしきレンズがこっちを向いた

開発「どうも」

ゴウンゴウンゴゴン

けたたましい機械音と地響きと共に扉が開いた

開発「開き方が怖すぎる」

恐れもなしに進む福音とクラリオン

開発「おい。そんな無警戒に」

カタン

福音とクラリオンの足場が開き落ちていった

開発「福音ー!クラリオン」

ウイイン

がしっ

開発「どわっ」

突然現れた巨大な手に捕まり奥に引き込まれた

開発「どわああ。」

すると無数の手が現れて俺の服を脱がしていった

開発「いやああ。誰が得するんだこれ!?!?」

ブシャー

がしごし

開発「いやっやめっそこは」

無数のスポンジなどが現れて洗われた。終わると洗われたと見られる服を着せられてリビングと思われる場所に通された

開発「グスン」

福音「成程消毒なんですね。汚れてたし丁度いいかもです。どおしたのー聡君泣いてるけど」

開発「この島に来てどんだけ辱しめられなきゃいけないんだよ。俺」

ポン

開発「クラリオン?」

クラリオンが頭を撫でてきた

クラリオン「聡。まだまだこんなものじゃない」

開発「まだ辱しめられるんかい!?」

福音「セキュリティ登録の為の有線接続?あ。これですね。聡君もですか?」

ソファを見るとヘルメット式の有線接続を行った

ジジッ

拓美「変な枝はついてないみたいだや。よーこそ初めまして。よーこそ。ネネちゃん直に会うのは初めてだやね。崑崙八仙拓美だや!今日は災難だっただやー」

福音「初め‥まして。七転福音です。こん‥この度は引き取って頂いて有難うござ」

拓美「あー固い事はいーだや」

開発「初めまして。恐らく福音さんからお聞き及びかと思われますが」

拓美「聡君も固い事はいーだや。レーザーで今日入居予定のマンションが倒壊したって聞いただや。とんだ災難やったね。部屋はいっぱいあるから好きに使っていいだや」

開発「お気遣い痛み入ります。所で束の事をお聞きしますが貴方は本当にあの崑崙八仙社長なのですか?福音さんからは拓美叔母様と聞き及んでいたので」  

すぺーん

拓美「「おば様」ちゃう!拓美ちゃんって呼ぶだや!」

福音「でもおば様」

拓美「拓美ちゃんだや」

すぺーん

開&福「はい」

拓美「ま。いいだや。それより‥なんで「それ」がネネちゃんのになってんだや?」

福音「すみません。バタバタしてて連絡出来なくて」

拓美「国際AI登録の暗号認証まで偽造して」

クラリオン「ウザルから伝言」

拓美「よこすだや」

拓美ちゃんがそれを起動させる

ウザル(映像)「拓美ちゃーん久しぶりー面白そうな物見つけて自分だけ楽しむつもりかい?お前たまに可愛がりすぎて相手を壊しちゃうから。「お守り」つけとくねー。こんな面白い物壊したら承知しないぞ」

拓美「煩いだや!先に見つけたどや!拓美んだや!わからんちんな施設からぶんどるのにどんだけ苦労したと思ってるんだや」

ウザル(映像)「それともう一つ。そこに聡君はいるよね。君にも伝言がある」

開発「俺に」

ウザル(映像)「今回君には多大なる貢献してもらった。報酬を振り込んだ。確認してくれ」

俺は拓美さんから時計型のパソコンを借りて自分の口座をみると

開発「なっなんだこれは」

福音「凄い。0がいっぱい」

数億単位の金が振り込まれていた

ウザル(映像)「これはこの先君を巻き込んでしまう迷惑料だ」

開発「ぐっ」

ウザル(映像)「頼んだよ。聡君」

伝言は切られた

その後の事は覚えていない

拓美ちゃんのお陰で部屋を用意してもらえた

翌日

福音と俺の買い物に行く事になった

拓美「いい天気。外はいいだやー。」

開発「引っ張らないでください」

拓美さんが俺の手をグイグイ引っ張る

拓美「セナンクル島で買い物するなら「エリア・マーキュリ」」

福音「綺麗な町ですね」

拓美「だやだやー。大抵の物は手に入るだや。これ次第で」

開発「でしょうね」

拓美「まあ。今の聡君に買えないものはないだや」

開発「出所が怪しいですけど」

拓美「さー何買いにいくだやー!聡君は幸福者だや。ハーレムデートが出来るなんて」

開発「確かにそうですね」

福音「聡君クラりん。気分悪いとかない?」

クラリオ「事故診断値総合92ポイント‥「健康」」

開発「俺も大丈夫だ。クラリオンワンピース似合うな」

クラリオン「なんだ。それは主人へのご機嫌とりか?」

開発「違うわ!純粋に褒めただけだ。俺クラリオンのメイド服しか見てなかったから」

福音「そっか。聡君あの時居なかったもんね。私は二回目」

クラリオン「敵前逃亡した時か」

開発「うっ」

福音「クラりんそんな事言っちゃ」

開発「良いんだ。クラリオンの言う事に間違いはない。俺は何かってあると逃げてたからな。あの時はすいませんでした」

俺はクラリオンと福音に頭を下げた

福音「謝らないでよ。聡君には何度も助けてもらったから」

開発「俺福音とクラリオンの事守るから」

福音「有難う。聡君」

クラリオン「感謝してやる」

拓美「それにしてもネネちゃん島に来ていきなりアレで吃驚しただろーけどいつもは全然平和だから安心するだや」

と言われた矢先レーザーポインターの線が二本福音に当てられた

開発「福音伏せろ」

俺は福音を伏せさせた

福音「はわ」

開発「クラリオン敵の位置を」

クラリオン「すぐ割り出せる(被照準警戒。危険水準)」

福音「聡君顔近い」

開発「少し我慢してくれ」

クラリオンが敵の位置を割りだしそこに向かう

福音「クラりんストップ」

すると叢から犬が飛び出してクラリオンに突進した

開発「まさか犬だとは」

クラリオンはベンチを持って犬を追いかけた

拓美「逃げろ。頑張れだや」

開発「拓美さんも電脳化してるんですね」

拓美「んだや。ネネちゃんの全身義体と違って電脳に必要な部分以外は生身だやけど」

開発「「電脳化」は神経細胞とマイクロマシンを結合させる技術によって神経信号を外界と直結する技術。けど行政や人権団体やなんやでもめる為技術の推進にはまだまだ時間が掛かるんですよね」

拓美「中々の知識だや。聡君は将来有望だや。ネネちゃんも便利だや?」

福音「私は全身義体が絶対必要だっただけで。まだF端子の方が便利ですね。」

拓美「時間の問題だや。これは何れ世界を変えちゃうだや。あ」

クラリオンがアイスを持ってる女の人にぶつかり頭からアイスを被ってしまった

開発「たく何やってんだか。」

福音はクラリオンが女の人に謝り

開発「クラリオン頭拭くぞ」

クラリオン「んばっ。(クラリオンが耳を庇う音)」

開発「耳には触らないから安心しろ」

拓美「耳に何かあるんだやか?」

福音「あ‥いえ」

拓美「どんな‥」

拓美さんが触ろうとすると

後ろに下がる

クラリオン「フーッ」

拓美「気になるだや」

クラリオンと拓美さんの追い掛けっこが始まった

拓美さんは何かのプログラムを起動した

巨大な鳥かごが現れた

開発「クラリオン(リミッター解除)?出来ない?」

何故か発動しなかった

手を引いた

ガチン

クラリオン「助けは必要ない」

開発「そういう訳にもいかん」

拓美「ウザルの人形も流石だやけど聡君も生身の人間でかなりの反応速度だや。これならどーだや」

先程のレーザーポインター無数に福音集まった

開発「しまった。あれはさっきの」

俺とクラリオンは止めた

拓美「悔しいけど良い性能だや。けど所詮人形だや」

クラリオンの動きが止まった

開発「!!」

拘束のプログラムを起動してクラリオンの動きを止めた

開発「クラリオン」

拓美「聡君もだや」

俺の両手足に縛の文字が書かれた何かで拘束された

拓美「ふふふ」

拓美さんは俺に近付く

さわっ

開発「あん」

股間を撫でられた

拓美「良い反応するだや」

パンパン

開発「はうっ」

拓美「でもまずはウザルの人形の相手をしてから遊んであげるだや。クラリオンに標的を変えて。観念するだや~」

福音「あの‥ほんとに嫌がってますから」

拓美「こーゆーの気になるタチなんだや」

クラリオン「拒否!絶対拒否」

拓美「ちょっとだけちょっとだけだや」

福音「やめてください」

福音がパンドーラデバイスを起動させた

拓美「技能追加ソフト?」

福音「「パンドーラデバイス」起動!解放スキル「エルピスシリーズ」「ハッカー(ウィザード級)」」

するとデータが破壊されてい町の風景がデリートされていく

拓美「なんだや。そのデタラメな技能アプリー。ごめんだや謝るだや!だから壊すのやめるだや。やめるだや~。やめるだや~。頑張ってチューニングした偽装空間だや。そーだや。ネネちゃんの為に歓迎パレードとか花火とかも用意してあるんだや。だから」

開発「今回は辱しめられずに済んだ」

福音「聡くーん。大丈夫だったー」

開発「福音。たすかっ」

もぎゅ

開発「はうあ」

もぎゅもぎゅ

福音「良かった。聡君の貞操が守られて」

股間を揉んでくる福音

開発「いや。守られてなっあん。ていうか脅かしてるのお前っ。」

ガバッ

開発「偽装空間でも辱しめられるんかい」

福音「聡君可愛いんだもん」

俺達が最初に座っていたソファがある部屋に戻る

すちゃ

ヘルメットを外す

福音「行こう聡君」

俺達は崑崙八仙邸の奥へと進む

拓美さんの本体がいた

ビシッ

福音「めっ。クラりんを虐めないで下さい。人が本当に嫌がってる事にしちゃダメだと思います」

開発「俺もされたんだがお前に」

福音「それはいいの」

開発「良くねえよ」

拓美「大体あれが疑似体験だってどうやって気づいたんだや。確認するだや。ネネちゃんと聡君うちに来てから今まで何をしただや」

開発「辱しめられて。福音とクラリオンとソファに座って有線して皆で30分お散歩ゲームしましたね」

拓美「最初から騙せて居なかっただやー」

開発(正直驚いてる。あれは崑崙八仙拓美渾身のプログラム。軍のAIでも騙される筈それを福音は。天然の防壁持ち)

福音「初めまして拓美‥ちゃん七転福音です」

隣の部屋に待避した

開発(崑崙八仙社長は筋金入りの対人恐怖症っていう噂は本当だったんだな

福音「どうしたの?聡君」

開発「いや。お前だけは敵に回したくないなあって」

08》 Episode 3-1  END