妄想紅殻のパンドラ 06》Episode 2-2 | 開発くんのブログ

開発くんのブログ

ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

ゴオオオオ

ウザル(無線)「ネ君!応答しろネネ君
!」

今晩は七転福音です。私は巨大自立掘削機ブエルを止めにきたのですが

ゴオオオオ

これが何の音かってこれは巨大自立掘削機が大口を開けて私に向かって当たったら即死間違いなしのレーザービームを撃とうとしてる音です

福音(私死んじゃうんだ。)

死を覚悟した私。走馬灯って言うんだっけそれが見えてきた

福音「熱いよ。怖いよ」

小さい頃の私だ。まだ全身義体になる前の

ママ「ネネ。いつもの御呪いしてあげる」

ママは私のおでこにママのおでこをくっつけた

ママ「大丈夫大丈夫」

走馬灯が終わり現実に戻りブエルがレーザーを

福音「大丈夫な筈」

開発「ネネー」

ズダン

上から聡君が飛び降りてきた

ガシッ

福音「えっ聡‥君?」

ズザザザ

コツン

開発「大丈夫か福音!」

聡君がおでこをくっつけてる事にも気付かない安否を心配した

福音(これママがした御呪い)

ここに来る筈のない聡君がいた

チャイナ「あれさっきいなくなった」

バニー「聡君って言う子」

チャイナ「登場の仕方滅茶苦茶カッコいい。うう。あんなのと付き合うよりも聡君と付き合いたかった」

バニー「あんたいつの間に男なんか」

ウザル「ふっカッコいいじゃないか」

開発「ぐずぐずしてる暇はねえ。先に謝る」

福音「きゃ」

俺は福音を脇に抱えて走る

ブエルが防御機構で攻撃してくる

開発「この」

バララララ

ラボから持ってきたアサルトライフルで防御機構を破壊しながら走る

開発「くそ」

ピュイー

卵の様な機械が此方に向かってきた

開発「これは。!?」

俺達を捕まえると安全圏まで走ってくれた

福音「何これ」

開発「俺に聞くな」

ウザルさんがいる場所に行くと止まった

ゴロン

開発「マジで死ぬかと思った」

福音「聡君」

ガバッ

開発「ぐおっ福音ちょっ今は」

福音「御免。聡君の言う事聞いてれば」

開発「全くだよ。無事ならそれでいい」

ウザル「よおっヒーローお姫様を助けた感想は」

開発「水をください」

ウザル「すまない。ここには冷蔵庫も自販機もないからな(リミッター解除なしで彼処迄の身体能力とは)」

開発「でしょうね。でさっきからクラリオンの姿が見えないんですが」

福音「そうなの。くっクラりんが」

福音はブンブンと肩を揺らす

開発「ちょっやめ。福音」

ウザル「クラリオンなら無事だよ。彼奴の状態ならモニターしているからね。目立ったダメージも無いから落下物は回避したようだ」

福音「そーなんですか!?」

パッ

ゴス

開発「うが」

いきなり離され後頭部を打った

福音「よかった」

開発「よくない」

ピー

卵ロボ(?)が音を出した

福音「ひゃっ。このおっきな卵みたいなのは一体‥?」

ウザル「『ゲルツェコマ』といってクラリオンのペットみたいなものだ。ラボが瓦礫で埋まってしまって掘り出すのに手間取ったが間に合って良かった。彼奴ら仕事遅くてね」

チャイナ「目一杯急いだわよ」

開発「で無事なクラリオンはどこに」

ウザル「そういえばそうだった」

開発「そういえばって」

ウザル「おーいクラリオン。仕切り直すから戻ってこい」

クラリオン(通信)「今帰れない」

ウザル「いやいや今どこにいるんだ?」

クラリオン(通信)「其方から見える」

そう言われて目を凝らして見ると

皆「挟まってるー」

開発「よくあんな状態であれだけの数のゲルツェコマを遠隔操作出来ましたね。けどあれだと長くもたない。 呉々も先走るな‥福音は」

バニー「飛び出して行ったよ」

開発「止めろや。役立たず共」

ウザル部下達「うわーん。女の子にそんな事言ったらだめええ」

ウザル「使えない部下で悪いなあ」

開発「これ借りるぞ」

俺はアサルトライフル二丁と拳銃二丁ナイフ一本持って福音の後を追う

ぐいっ

バララ

福音「聡君」

開発「世話の掛かる御姫様だな」

ブエルの防御機構が発動する

開発「福音指示を出せ。どこから防御機構を撃ってくる?」

福音「彼処」

俺は福音が指示を出す方向にアサルトライフルを打つ

福音「聡君こっち」

開発「了解」

福音の指示に合わせて交わす

開発「数が多すぎる弾が保たない」

するとゲルツェコマが俺達の下に来た

開発「ゲルツェコマ」

するとゲルツェコマの背後のディスプレイに掴まれと表示された

福音「これに乗るの」

開発「考えてる余裕は無さそうだ。乗るぞ」

福音「うん!」

開発「クラリオン。ドライブモードに出来るか?」

俺はウザルに渡されて通信機にクラリオンと連絡を取る

クラリオン(通信)「勿論」

開発「しっかり掴まってろ」

福音「うん」

俺はゲルツェコマのアクセルを回した。

ドドドド

その間も容赦なく防御機構は俺達を追い詰める

開発「このお」

バララララ

運転しながらアサルトライフルを撃つ

福音「凄い。聡君」

開発「福音。あまり耳に息が当たらないようにしてくれ」

福音「聡君も耳弱いんだね」

開発「うるさい」

ドドドド

ブエルから火があがった

開発「今のは」

辺りを見回すと数百の数のゲルツェコマがブエルの防御機構にレーザーを浴びせた

開発「大した奴だよ。お前は」

ゲルツェコマ壁をブエルを登っていく

福音「うわー」

開発「福音揺れるな」

片手懸垂状態+福音を抱えてる

ウザル(ネネ君もだが聡君の順応速度も大したものだ。銃の扱い方。反応速度)

暫くすると挟まってるクラリオンとご対面した

開発「クラリオン!?」

福音「待ってて今助けるから」

クラリオン「構うな。私は動けそうにない福音と聡が行って止めろ」

福音「でも」

クラリオン「急げ。ぐはっ。福音と聡はクラリオンの希望だ。聡は奴隷」

開発「何で俺だけ!?」

クラリオン「行け世界平和の為に」

俺達はブエルの頂上を目指した

福音「聡君もっと飛ばして早くブエルを止めよう」

開発「当たり前だ」

頂上に着いた

ウザルの像が見えた

俺は福音の背後を守る様に下がる

開発「福音。早く眼鏡を。」

頭が胴にめり込んでいた

チャイナ「なんっだあれー」

バニー「超似てる天罰よ良い気味」

開発「ウザルさん馬鹿共を殴っといて下さい」

ウザル(通信)「任せろ」

バニー達の泣き声が聞こえた

開発「どうすんだこれ」

ウザル「大丈夫スペアならあるよ」

すると違う形の像が数体現れた

開発「なんて悪趣味。何でも良い福音眼鏡を」

福音「うん」

福音は像に眼鏡を掛けた

これで止まる事を祈った

06》Episode 2-1  END