妄想紅殻のパンドラ #02 Episode 1- 2 | 開発くんのブログ

開発くんのブログ

ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

セナンクル・アイランドヴァルカン港第2埠頭に到着した

ウザル「連絡先はさっき渡した通りだ。落ち着いたらぜひ遊びにきてくれたまえ」

福音「はいっぜひ!ねっ聡君」

開発「俺は気が向いたら」

福音「もう」

ウザル「良いんだよ。でネネ君と聡君はこれから‥?」

福音「おば様の所にお世話になります」

開発「俺は入居するマンションに」

ウザル「ほう。金は大丈夫なのか?」

開発「全て宝くじで当てたんです」

ウザル「君は強運の持ち主なんだな。おっと忘れる所だった。ようこそ。セナンクル・アイランドへ」

ウザルさんはクラリオンの耳を引っ張る。耳を引っ張られてるクラリオンは不機嫌な表情をした

ウザル「じゃあなネネ君。聡君」

ウザルさんとクラリオンは行ってしまった

開発「七転は何方だ?」

福音「私彼方」

開発「そうか。なら一緒に行かないか?」

福音「是非」

俺と七転は目的地へと向かった

福音「もしもし崑崙八仙叔母様ですか?はいネネです。今港に。いえ態々そんな‥大丈夫です。住所はわかりますし。荷物も全然はいっ。はいっ全然大丈夫で。じゃあ叔母様後で」

開発「電話は終わったのか?」

福音「うん。寂しい思いさせて御免ね聡君」

開発「謝られる意味がわからん」

福音「ここに来て初めて歓迎してもらえたんだ」

開発「そうなのか?」

福音「うん。」

開発「無理に話さなくても良い」

福音「えっ」

開発「大体想像できる」

福音「有難う。気を遣ってくれて」

開発「そんなつもりはない」

福音「早くも友達出来たし」

七転は俺を見てニコニコしている

開発「まさか俺の事か?」

福音「えっ違うの」

七転は残念そうな表情を浮かべる

開発「七転が嫌じゃなければ構わないが」

福音「本当やったあ」

がば

開発「抱きつくな」

福音「お友達♪お友達♪」

開発「友達‥か(七転‥それ位に)」

気絶寸前で解放された

福音「うん。良い天気」

開発「!?伏せろ」

福音「えっ」

俺は七転を庇う様にしゃがませた

ドドド

突如でかいビルがけたたましい音を立てて倒壊した


ゴゴゴ


衝撃で辺りが揺れた

開発「怪我は」

福音「大丈夫。何が起こったの?」

開発「わからない。高熱の何かがビルを破壊した。テロか。こんな島にまで(さっきのはレーザーか。どこから)」

七転は足を震わせていた

開発「七転怖いのはわかるがここに留まるのは危険だ」

福音「彼方の方向ってクラリオン」

七転は炎上している方向に走り出した

開発「七転!?くっ馬鹿野郎」

俺は七転の後を追った

開発「やっと追い付いた」

福音「連絡先の住所は‥確かこっちの方向」

開発「七転気持ちはわかるがここは」

福音「!?ウザルさん。クラリオン」

開発「おい聞いて」

福音「煙で方向がわからないのかも。世界ー平和」

七転は建物に向かって再び走り出した

開発「人の話を聞け」

俺も七転の後を追った


ドガンドガン

建物の内部に入るとクラリオンが掘削ロボットと交戦していた

開発(あれはクラリオン。そうだ、七転は)

七転を探した

掘削ロボット「何これもサハルのお人形?」

開発(人形ってまさか)

削岩ロボット「暴れださないウチに壊しとく」

開発(まずい)

俺は疾走した

開発(くっ)

掘削用の腕を七転に向けた

開発「(リミッター解除脚力。肺活量。)高速ダッシュ」

シュン

福音「へ?」

開発「避けろバカ」

俺は七転を庇い押し倒した

ウザル「ネネ君と聡君の保護を最優先だ」

ドッ

開発「クラリオン」

クラリオンの片腕が吹き飛んだ

福音「クラりん」

ウザル「こっちだ。ネネ君聡君。」

開発「この」

掘削ロボット「きゃっ持ち上げた!?」

開発「(リミッター解除。腕力)遠投」

投げて他の掘削ロボットにぶつけた

ガシッ

福音「わっ」

ガシッ

クラリオン「む」

俺は二人を両脇に抱えた

クラリオン「放せー」

開発「暴れるな。負荷が掛かる」

ばら

クラリオンが何かを撒いた

ボボン

俺は2人の少女を両脇に抱えて全力疾走した

開発「今のうちに」

施設の安全地帯まで走って2人を降ろした

開発「ぜえぜえ」

福音「有難う聡君」

ウザル「いやあ。大したものだね。聡君。生身の人間が掘削ロボットを持ち上げて投げたりた上に全身義体の2人の女の子を両脇に抱えて全力疾走とは」

開発「火事場の馬鹿力ですよ」

ウザル「火事場の馬鹿力。ねえ」

開発「何が言いたいんですか?」

ウザル「いや。別に」

福音「クラりーん御免ね御免ねクラりん。クラりん大丈夫?クラりんしっかり」

クラリオンは不機嫌を全開に出していた

ウザル「大丈夫。掘削ロボット如きに片腕もがれた上何度も屈辱的な呼び方をされ挙げ句の果てに生身の人間に助けられてグレてるだけだ」

開発「最後俺のせいにされてますが?」

ウザル「腕の一本や二本そう騒ぐ程の事じゃない」

開発「すまないな。俺達のせいで」

クラリオンはプイと顔を背けた

開発「悪かったよ」

プイ

さっさっ

プイ

クラリオン「はっ」

フェイントを入れて先回りして目が合ってしまった

クラリオン「フー」

開発「悪い。つい‥(何だ。この可愛い生き物は)」

ウザル「やるなあ」

開発「これからどうするんですか?避難するにしても連中のいる方に行かなくちゃいけない。あれは何んですか?説明してもらいますよ」

ウザル「悪者で犯罪者だ」

開発「説明になると思ってるんですか!?」

ウザル「という訳で緊急事態だ!ネネ君と聡君にも手伝ってもらおうかな」

開発「話をすり替えないで下さい」

福音「私に出来る事なら」

開発「安請け合いしてんじゃねえよ」

ウザル「君にしか出来ない事だ」

福音「はい!」

開発「疑問を持て!?」

ウザル「まず‥君の義体の媒体(ストレージにほんの少しデータを書き込ませてほしい」

開発「どさくさに紛れて何言ってんだ。そんな事やらせるわけ」

福音「はい!わかりました」

開発「お前は疑う事を覚えろやあ。いつか詐欺にあうぞ」

福音「えっ」

ウザル「私もそう思う。おいクラリオン一時的にパンドーラ・デバイスの使用権限を七転福音に与える」

クラリオン「何‥だと?」

開発「何だ?クラリオンの顔が真っ赤に」

バサッ

開&福「どわっ」

クラリオンは突然スカートを自らたくしあげた

ウザル「というわけでちょっとここに指を入れてくれ」

ウザルさんはクラリオンの大事な所を指差して言った

開発「何がという訳でだ。さらりととんでもない事まで!?」

福音「犯罪(ときめ)きました」

開発「漢字変換がおかしいぞ。ていうかガッツリ見てしまった。何考えてる」

俺は人通りツッコミを入れた後。後ろを向いた

ウザル「ふふ。聡君はウブなのだな」

後ろを向いていると強烈な光が辺りを包んだ

開発「七転!?」

#02 Episode 1-2  END