9月下旬
開発「もう9月も下旬かぁ」
リョウ「いよいよ。夏もおしまいですね。」
きりん「うん。夏の終わりって何か寂しいよね…」
椎名「三人共。来週家で秋刀魚の炭火焼パーティーしようかな…と…」
リ&き「行く」
開発「即答!!」
椎名「聡も来るでしょ。」
開発「行かせてもらうよ。でもどうして急に秋刀魚なんだ?」
椎名「昨日親戚から沢山届いたんだー。沢山あるからお裾分け」
リョウ「え。でも家族の皆さんの分は…」
開発「確かに」
椎名「余って大変な位。助けるつもりで来てよ。家が猫屋敷になる前に…」
開発「想像を遥かに越えた量なんだな」
椎名「七輪で焼くから美味しいと思うよ。」
開発「そいつは風流だな」
きりん「七輪…?」
リョウ「土製のコンロの事ですよ。」
きりん「どうやって焼くの?」
開発「それなら俺とリョウで調べとくか」
リョウ「そうですね。本屋さんに行きましょう」
開発「ネットでも調べて」
きりん「うん。わかっ」
椎名「いや今回は私達が作るよ。ねっ森野さん」
椎名はきりんの口を力付くで塞いだ
椎名は何やらきりんに何かを話している
開発「きりん?」
きりん「わっ私達に作らせて下さい」
開発「敬語!?」
椎名「たまには日頃のお礼に作らせてよ。」
開発「二人は調理には興味がないと思ってたから意外だな」
椎名「うん。実は秋刀魚料理は大得意なんだ」
開発(大丈夫なのか?)
翌週
俺とリョウだけ先に椎名の家に行く事になった
開発「リョウ行こうか。」
リョウ「はい。(また聡君と二人っきり)」
開発「どうした?」
リョウ「いえ。なんでもないです」
リョウはあわてふためきだした
しばらくして
開発「着いた」
リョウ「いつ見ても立派ですね」
椎名母「あら。さっちゃんにリョウちゃんいらっしゃい」
開発「もうその呼び方で定着なんですね。椎名のお母さ…」
振り替えると
開発「ぎゃああ。なんですかその手」
椎名母の手は真っ赤に染まっていた
椎名母「ごめんね。コレ畑で使う薬品の色なの!」
リョウ「びっくりしました」
開発「てっきり家督争いでも勃発したのかと」
椎名母「相変わらず面白いわねえ。あっそうそう今日は畑の用事で外行っちゃうの。露子に見てもらってね」
シュッ
どこからともなく音もたてずに現れた
開発「忍者ですか?」
リョウ「聡君渡しましょう」
開発「そうだった。これつまらない物ですが…」
俺とリョウは其々買ってきたものを手渡した
椎名母「あらー!!ありがとう!お返しはマスクメロン箱詰めでいい?あ。生ハムも丁度あるんだけどー」
開発「御構い無く」
露子「では二人が戻るまでゆっくなさってくださいね」
開&リ 「ありがとうございます」
数分後
開発「なあ。リョウ」
リョウ「はい。」
開発「なんというか落ち着かないな」
リョウ「そうですね。手持ちぶさたで。何か手伝いに行きませんか?」
開発「そうしよう。」
俺とリョウは露子さんの下へ向かったが
神速で洗い物や洗濯物をこなしていた
開発「俺らの出る幕は無さそうだな」
リョウ「そうですねえ」
露子「おもてなし中なのにすみません。どうしても仕事の多い家で…」
リョウ「いえ。全然大丈夫ですよ!」
露子「あなたの話は奥様やお嬢様からよく聞いてますよ」
すると露子さんはリョウの頭を撫で始めた
露子「一人で頑張っていると。いえ甘えることが下手なだけかもしれませんね。」
開発「そうかもな。リョウがんばり屋だからな」
露子「あなたもですよ」
開発「俺もですか?」
露子「あなたももっと周りに甘えてもいいのですよ」
リョウ「今度私に甘えて下さい」