授業中
ぬーべー「えーではこの問題を解いてもらおう」
郷子先生「わかる人ー」
ユリア「ハイハイハイハイ」
ぬーべー「じゃあユリア以外は名簿からランダムに選んで答えてもらおうか」
郷子先生「はい。それじゃあ」
僕と橘さんと北君とたきかわ君と卯月さんが選ばれた
ユリア「△ADEと△FEDは底辺が共通でetc. 後39通りありますが」
ぬーべー「ひとつでいいよ。ん?おいケント?」
ケント「待っててね。今グルチャの仲間に聞いてるから」
ぬーべー「モバイル禁止だ」
マモル「あーダメだ。夕べから何も食べてなくて頭が回らないぜ」
ぬーべー「そーかマモルなら俺の食いかけの焼きそばパンをやろう」
マモル「ひー嘘です満腹です」
ぬーべー「はい!」
開発「終わりました」
セイラ「さとしっち早ーい。」
開発「そうでしょうか?」
セイラ「難しくて」
開発「コツがわかれば結構簡単です
。こことここが共通なので」
セイラ「あっそっか。解った」
ぬーべー(聡の奴不器用だが人と関わろうとしている。)
黒板に答えを書き込もうとするも
ぴょんぴょん
開発「待って下さい。踏み台を」
すると卯月さんは僕の静止も聞かず黒板の溝に足を掛けようとした
ミシ
開発「!?」
僕は言葉と同時に走り出した
ドンガラガッシャーン
郷子先生「卯月さん。聡君」
僕と卯月さんは保健室へと向かった
ユリア「全くセイラったら。本当に落ち着きがないんだから。でも良ったわ。ちょっと擦りむいただけで済んで」
セイラ「えへへ。大丈夫大丈夫。さとしっちが受け止めてくれたから激にこピンピン丸。」
ユリア「聡は怪我大丈夫なの?」
開発「問題ありません。」
セイラ「助けてくれてありがとうさとしっち」
開発「服汚してしまいました」
郷子先生「あはは。いつものあれね」
卯月さんを受け止めた時不可抗力でお尻を触ってしまい鼻血を噴出してしまった
セイラ「きゃはは。その事なら気にしないで。ビックリはしたけど。それよりさとしっちが女の子苦手なんて初めて知ったよ」
開発「最近稲葉先生に言われて気付きました」
ぬーべー「だが聡がいたからこれくらいで済んだんだぞ」
郷子先生「そうよ。聡君はいつも頼りになるわ」
ユリア「聡はもっと自分を誇っていいのよ」
セイラ「ユリアっちの言う通り。さとしっちはセイラのヒーローなんだから」
開発「そうでしょうか?」
ケント「照れるなよ。聡」
ぬーべー「そうだぞ。聡お前ばかり女に誉められおって」
開発「やめてください。」
翌日事件が起こった
セイラ父「どうして。算数の授業しててこんな大怪我するんだ!一体あんたらはどんな危険な授業してるんだ」
ぬーべー「す…すみません。我々がつい目を離して」
セイラ母「ああなた…そんな大した怪我じゃないんだしそんなに怒鳴らなくても」
セイラ父「お前は黙ってろ!セイラは生まれつき体が弱いんだ!その辺の有象無象のガキ共と一緒に雑に扱われてたまるかっ!聞けば…あんたら今年入ったばかりの新米女教師と10年も九州の田舎で燻ってた転任教師だそうじゃないか。それとセイラの隣で問題を解いていた男子児童。あいつがもっと早めに気を回していれば」
郷子先生「ちょっと待ってください。開発君は」
ガラ
開発「失礼します。」
ぬーべー「聡!!」
開発「すみませんでした。」
郷子先生「ちょっと待ってなんであなたが」
開発「もっとイスでも用意しおけば間に合っていた事でした。卯月さんのお父様が言うのも正論です。だから大変申し訳ございませんでした」
ぬーべー「申し訳ありませんでした!!今後気を付けますので今回はお許し下さい」
セイラ父「ふん…まあ今回は大目に見ましょう。しかし今後またこのような事があったらタダでは済みませんよ。行くぞ。セイラ」
出ていく際に卯月さんは申し訳なさそうに頭を下げた
郷子先生「聡君あなたなんで謝ったのよ」
ぬーべー「そうだぞ。お前のしたことは正しいことだ。俺も腹が立ったが」
開発「問題ありません。今日は早退させてもらいます」
郷子先生「あっちょっと。」
聡君は出ていった
翌日
開発「おはようございます。」
ぬーべー「ああ。聡か。おはよう。」
開発「窶れましたか?」
ぬーべー「まあな。 あの後も事ある事に何かと理由を付けて学校に乗り込んできてクレームを言われ続けていた 」
開発「それでですか」
ぬーべー「大人の俺がこれだけ参っているんだ。まだ年端もいかないお前が耐えられてるのが不思議だ」
開発「別に大したこと事は」
ぬーべー「聡少し話が」
セイラ「先生…さとしっち。」
開発「?」
セイラ「あのね…ごめんなさいってずっと言いたかったの…特にさとしっちには」
開発「何故僕に?」
セイラ「だってさとしっちはセイラの事助けてくれたヒーローなのにお父さんがひどいこと言ってさとしっちを傷付けた」
開発「問題は」
セイラ「大問題だよ」
開発「?」
セイラ「セイラは友達や先生や周りの人達を困らせるのがいやなの。特にセイラを助けてくれたさとしっちをあんな風に言われてるのが嫌だったの。でもセイラパパには何も言えないんだ怖くて…だからさとしっち。先生ごめんなさい。」
ぬーべー「セイラ…そんなことセイラが心配しなくていいんだよ。ありがとうその気持ちだけで充分だ」
そういうとセイラちゃんは教室に帰っていった
ぬーべー「聡。今のでわかっただろう。確かに耐える事は大事だ。しかしお前が傷付けられて泣いたり怒ったりする奴がいることを忘れてはいけない。もっと周りにお前の弱さを教えてくれ」
開発「難しいんですね」
僕も教室に戻った
ユリア「セイラ一緒に帰ろ」
セイラ「う。ううん…今日は激おちクラクラ丸だから…」
卯月さんは肩を落として教室を出ていった
ユリア「大丈夫かしら」
開発「卯月さんのことですか?」
ユリア「ええ。それもあるんだけど今ちょっと怖い噂が出回ってるのよ」
開発「?」
ユリア「ええ。ズリ子さんっていって今低学年で噂の怖い話で下校時間に通学路に現れていきなり手を掴んで子供を死ぬまで引きずり回してあの世に連れて行くって」
開発「‥。」
聡は一礼して教室の外へ
ユリア「お願いね」
すると
開発(!!妖気!?これは邪悪な。殺意を感じる。どこから)
妖気の出所を探した
?「おいで」
セイラ「へ?」
?「おいでったら」
セイラ「何?」
開発「!?」
セイラ「え?」
ズリ子「おいでー」
ズリ子は卯月さんの手を掴んで引っ張っていってしまった
開発「!?」
僕はズリ子の後を追った
僕は追いながら携帯で連絡をした
開発「稲葉先生。」
郷子先生(携帯)「聡君。大変。卯月さんかが帰ってこなくて」
開発「今追ってる最中です。童守城址公園に来て相手は人間ではありません」
しばらくして
セイラ「さとしっち助けて」
ぬーべー「聡」
開発「鵺野先生」
セイラ「パパ!ママ!先生!助けて…もう何時間も引きずられてて…腕が…足が…」
セイラ父「セイラー」
ぬーベー「あれは人間ではないんです。下手に捕まえようとすれば娘さんの腕がちぎれる。(そうかあの霊はいつも自分の子に言う事を聞かせようと強引に引きずり回していた母親の霊のようだ…ある日逃げた子供を引き戻そうとして事故にあい死んだ…。以来悪霊となり親に逆らえないような子を選んで襲うようになった。なら方法はひとつだ)セイラ!!朝学校で俺達に言ってくれた事覚えてるか‥お前がお父さんに対して思っていることをそれを今ここで言うんだ!お前の気持ちを!それしかお前を助ける方法はない」
セイラ「パパっ!セイラはいやだよ!パパがセイラの為に先生達を困らせるの…いやだよ。セイラはもうパパが色々してくれなくても一人で大丈夫だよ。セイラがすきならもう余計な事しないでー」
ズリ子「ぐげげ」
ぬーベー「手が離れた。聡!?」
開発「霊弓。隼」
神速の矢がズリ子の腕を射ぬいた
ダン
開発「成仏なさい」
ズバッ
弓でズリ子を切り捨てた
セイラ「きゃ」
セイラちゃんを引き寄せてキャッチした
ズリ子「ぎゃああ」
ズリ子は消滅した
セイラ「さとしっち」
セイラ父「…セイラ…お前…パパの事を…そんな風に思っていたのか…子供のくせに…親に…意見するなんて…お前は…いつから…いつからそんな…そんな立派に成長したんだ…パパは嬉しい…嬉しいよ」
郷子先生「聡君。お疲れ様」
開発「大した事は」
郷子先生「聡君のおかげだもの」
ぬーべー「いつも驚かされるよ」
聡は無言で寝転がった
ぬーべー「相当疲れたみたいだな。今度鍛えてやるよ」
セイラ父「開発君だったね。すまなかった。許してくれ」
開発「?」
セイラ父「君は娘の恩人だ。なのに私は君に礼を言うどころかあのような罵声を浴びせてしまった」
開発「?」
セイラ父「これからもセイラと仲良くしてほしい。」
コクンと頷く
セイラ「わーい。」
ガバ
卯月さんさんが抱きついてきた
開発「!?」
セイラ「さとしっち助けてくれてありがとう。これはお礼」チュ
頬にキスをされた
セイラ父「貴様。そこまで仲良くしろとは」
セイラ母「いいじゃない。アナタ」
ぬーべー「聡。気絶してる」
郷子先生「いつも締まらないのはぬーべーに似てるかも」
#3モンスターペアレント 完