妄想地獄先生ぬーべー #13霊獣・霊霧魚の巻 前編 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

授業中

ぬーべー「という訳で中大兄皇子と中臣鎌足は」

玉藻先生は後ろで静かに教科書を開いていた。

開発(一昨日と昨日と2日に渡って殺りあった相手がまだいるなんてねえ)

ぬーべー「ぐぬぬぬ」

ぬーべーは玉藻先生の事を頻りに気にしている様子だ

開発(授業に集中!!)

ぬーべー「794年大化の改新で蘇我蝦夷と入鹿の兄弟を~」

玉藻「鵺野先生」

ぬーべー「はいはい。なんですか玉藻先生!」

玉藻「大化の改新は645年です。794年は平安京!さらに蝦夷と入鹿は兄弟でなく父子です」

男子生徒A「やーいまた間違えてやんの」

男子生徒B「先生のくせに教生に教えられてちゃ世話ないね」

開発「授業に集中しないからだよ」

広「彼奴。妖怪のくせに何でも知ってるなー」

郷子「人間社会に災いを起こす為に勉強してんのよ」

広「努力家なんだなー。偉いなー」

開発「広君。君はあの人に殺されそうになったんだよ」

広君は思い出したかの様な表情になった

授業終わり職員室

ぬーべー「てめーは俺を倒しに来たんだろーが!じりじり俺をいたぶってないでさっさとケリをつけたらどうだ」

郷子「ぬーべー!職員室で喧嘩なんて!」

玉藻「まあそう急ぐ事もないでしょう」

ぬーべー「急ぐんだよ!妖怪が近くにいると思うとおちおち授業も出来ねー」

開発「何ヵ所か責任転嫁があるけどね」

ぬーべー「聡お前は何方の味方だ」

開発「何方も擁護するつもりはないよ。ただ僕の友達を危険な目に合わせた張本人が僕の近くにいるっていうのは正直怒りを覚えるよ」

僕は殺気を放った

郷子「聡も落ち着いて」

開発「安心して。冷静だよ」

玉藻「そうですよ。二人共ほら。鵺野先生。貴方の大好きな律子先生が来ましたよ。挨拶しなくていいんですか?」

律子(?)「あー暑い暑い年取ると体育は疲れるわい。」

律子先生が水着で入ってきた

律子(?)「鵺野先生腰揉んでくれんかね?」

郷子「聡あれって」

開発「ドクドク」

郷子「聡。鼻血」

開発「偽者ってわかってるのに」

郷子「ほんと苦手なのね。で偽者って言うのは」

開発「あれは幻視の術って言って動く対象物を」

ぬーべー「いやーよかったですね。頭打って!ずっとこのままでいて下さいね」

ぬーべーは律子(?)先生の腰をマッサージし始めた

開発「見ていられない。」

構えた。

開発「臨兵闘者皆陣烈在前。術式展開五芒星よ。術を打ち消せ」

すると律子先生だったものは石川男性教諭に変わった

ぬーべー「ギャアア。石川先生ー」

放課後

玉藻(あの二人は命を守る時高まってゆく貴方達の霊力。その力の源を知りたいだけなのだ)

美樹「あのぅ…玉藻先生。これ…読んで下さい…」

女子生徒はそのまま去っていった

玉藻「くだらん恋文か」

開発「随分冷たいんだねえ。玉藻先生は」

玉藻「おや。開発君。いつの間に」

開発「皮肉は良いよ。気付いてた癖に」

玉藻「君はずっと私を監視しているようだね」

開発「当たり前だよ。欲を言えば殺せれば良いんだけど、僕はぬーべーと違って学習するからそう何度も無鉄砲に挑んだりはしないよ」

玉藻「開発君はやはり頭が良い」

開発「勿論殺す機会も窺ってるよ。殺すと決めれば僕は迷わず貴方を殺す。」

僕は玉藻先生を睨みつけた

開発「そこもぬーべーとは違う」

玉藻「その機会が来れば良いけどね。楽しみにしているよ。アディオス開発君」

開発「嫌味な妖怪」

放課後

ぬーべー「申し訳ない!うちの組が草刈り当番なの忘れてた。放課後残ってやってくれ」

広「おいおい」

克也「しっかりしろよ。先生の癖に!」

開発「玉藻先生に構ってるからだよ」

ぬーべーの耳元でチクリといってやった

玉藻「僕も手伝うよ。ダメな担任をもつと苦労するね。皆!」

開発「噂をすればなんとやら…だね」

広「抑えて抑えて」

郷子「あんな挑発のっちゃダメよ」

開発「ぬーべー忘れてないとは思うけど玉藻先生が妖怪である事は僕達以外知らないんだよ。」

ぬーべー「ぐぬ」

開発「ここで殺ったらクビどころじゃすまないからね。」

釘を刺した

郷子「聡は冷静だから助かるよ」

開発「内心は殺したくてたまらないけどねえ」

郷子「聡冗談よね」

すると

開&ぬ&玉「!!」

開発「ぬーべー」

ぬーべー「今のは」

すると

広「煙だ」

校舎に煙が立ち込めてきた

開発「これは霊気の霧だよ。臨兵闘者皆陣烈在前。」

九字を切った

開発「我の中に眠りし猛虎の怨念よ、狂器となりて現世に顕れよ。虎徹」

虎徹を出現させた

玉藻「来ますよ。鵺野先生。開発君」

すると霧とともに巨大な魚の化物が現れた

開発「これは霊霧魚」

ぬーべー「霊霧魚?」

玉藻「霊気の霧の中を泳ぐ怪魚ですよ。頭は悪いが霊気はズバ抜けている。」

開発「霧を辺り一面に撒き散らしその中に入った者を」

晶「うわ」

霊霧魚は晶君に何かを噴射してきた

開発「晶君」

近寄ると背中に丸い粒が何個も浮かび上がってきた

ぬーべー「卵を産み付けた…!」

玉藻「そう奴は最初は人を喰わん!自分の仲間を増やす為の餌にするのさ」

開発「それじゃあ」

玉藻「あの卵が孵化する瞬間は見物ですよ。何百という稚魚が肉を食い破る。」

開&ぬ「っ!!」

玉藻「この学校の生徒など二時間もあれば食い尽くしてしまうでしょうね」

玉藻先生は冷淡に説明した

開発「させない」

僕は霊霧魚に向かっていく

開発「せあ」

ザク

霊霧魚「ガアア」

ぬーべー「聡今加勢するぞ。南無大慈大悲救苦救難!鬼の手よ今こそ力を示せ。死ね化物ー」

僕とぬーべーは霊霧魚に攻撃を開始する

霊霧魚「ギャアア」

切り裂いてもすぐにに再生してしまう

開発「効いてない」

玉藻「無駄だよ。開発君。鵺野先生!この霧の中では奴はすぐに再生できる」

ぬーべー「うるせえ!ゴチャゴチャ言ってねえでお前も手伝え!」

開発「仮にも先生でしょ。生徒位守りなよ」

文句を玉藻先生に言いながら攻撃を続ける

玉藻「助ける?貴方達は勘違いをしているようですね。生徒達が襲われた方が私にとって好都合なのです。」

開発「聞き捨てならない発言だねえ。玉藻先生」

玉藻「鵺野先生、開発君、貴方達は生徒や友を守る時その霊力を無限に高める事が出来る!私はその力の秘密が知りたい」

僕はその発言に怒りを覚えた

玉藻「その為には生徒など何人犠牲になろうと構わぬ!」

ぬーべー「なんだと貴様それが目的で俺達に付きまとうのか」

開発「暇な妖怪もいるんだね」

ぬーべー「生憎だがそんな能力俺は知らん」

開発「同意見だね。僕も自分の力を過信するなって清ジイに言われてるから」

玉藻「しらばっくれるな!その能力の為私は二度も貴方達に敗れたのだ。見せろ!この妖弧を越えたその力を」

開発「だったら見せてあげるよ。アンタを霊霧魚ごと」

鍔に指を掛ける

郷子「キャアア。聡。ぬーべー」

開発「郷子さん」

僕は虎徹を脇構えで霊夢魚との距離を詰めた

開発「虎爪微塵」

霊夢魚を粉微塵にした

開発「ぬーべー。郷子さんは」

郷子「ありがとう。聡」

ぬーべー「無事だ。お前のお陰だ」

玉藻「素晴らしい剣の速度だ。妖怪でもそれ程までの達人はいないよ。といいたい所だけど」

霊夢魚は再び再生した

開発「これじゃあ鼬ごっこだよ。撤退しよう。此の儘闘っても消耗するだけだ」

ぬーべー「わかった」

僕達は負傷した人達を抱えて教室に撤退した

ぬーべー「何人卵を産み付けられた」

開発「八人!晶君と克也君とまこと君…ぐっ。僕が早く助けてたらこんな事には」

広「聡お前のせいじゃねえよ」

ぬーべー「そうだ。自分を責めるな。今は一刻も早く打開策を練ろう」

玉藻「これからが大変ですよ。鵺野先生、開発君。」

開発「喋るな殺すよ」

玉藻「そんな事をしてる間に、霊霧魚の卵は日没と共にかえるもし日没までに奴を倒せなければ」

ぬーべー「日没までだと」

郷子「後30分しかないわよ」

開発(もし日没までに霊霧魚を倒せなければ…卵が孵って僕の大切な日常が食い殺される…!)

#13霊獣・霊霧魚の巻前編 完