妄想IS プロローグ  | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

ある日僕は中学三年受験の真っ只中受験会場の公共施設で出会ってしまった。


テレビや新聞等で話題として取り上げられる「IS」である。

テレビで観た事はあるが実物を観るのは初めてだった。

宇宙空間での活動を想定して作られた。マルチフォーム・スーツ。

しかし宇宙進出は進まずスペックを持て余した。

機械は「兵器へと変わり、各国の思惑から「スポーツ」に落ち着いた。

所謂、飛行パワードスーツだ

開発「凄い、凄い凄い凄い凄い凄い凄い!!乗りたい!!」

僕は目の前の機体に我を忘れて近付いた

開発(まあ無駄な事だけどね)

そうこの「IS」には致命的な欠陥があって僕にとっては唯の美術品でしかない。

「IS」は男には使えない。

名残り惜しい僕は良くない事だが一撫でその場を去ろうと思い手を伸ばした。

開発(!!)

いきなり僕の頭の中に膨大な量の情報が入ってきた

開発(これはISの情報だ。わかる。理解出来てしまう。ISが僕を受け入れた。僕はISを動かせる)

異変を感じて飛んできた。

受験会場の大人達は目を疑った。

それはそうだ女にしか動かせないISを名も知らない男が動かしていたのだから。

この出来事が世界の歯車を狂わせていく事になるとは想像もつかなかった

1ヶ月後

ISを起動させた一件以来。

ニュースに取り沙汰された。

ニュースによると男でISを動かしたのは僕ともう一人織斑一夏という僕と同い年の奴だった。

これで僕と織斑一夏は世界でたった二人しかいないIS男性操縦者になった。

僕はIS学園の入試を受ける資格を得た。

僕はIS学園に入学する為に入試試験会場に向かっていた。

すると奥から人影が此方に近付いていくるのが見えた

千冬「受験生の開発聡だな。君の試験官を勤める織斑千冬だ」

開発「(織斑千冬第一世代IS操縦者の元日本代表。現役世代公式戦無敗の記録を残したまま。ある日突然引退した事でも話題になった。その人物が僕の目の前にいる)開発聡です。宜しくお願い致します」

織斑千冬が醸し出すオーラは周りの女性達のものとは明らかな差があった。

千冬「君には今から好きな方の訓練機のISを選んでもらい。我が校の試験管の教官と戦ってもらう。君がどれだけISを操縦出来るのか直接見せてもらう」

開発「畏まりました(実力で勝ち取れという事かわかり易い)」

僕は二つのISを見た。

訓練機、僕からしたら素晴らしい機体だ

開発「(色はネイビーカラー、四枚の多方向加速推進翼、 ラファールリヴァイブ、日本語名疾風の再誕、本で読んだ通りだ、仏蘭西、デュノア社製の第2世代型IS、最後期の機体でそのスペックは第3世代型初期に劣らない、現在配備されている量産機ISの中では最後発だが世界第3位のシェアを誇り、7カ国でライセンス生産され、12カ国で制式採用されて操縦し易く汎用性が高い。それにより操縦者を選ばない事と、多様性役割切り替えを両立している、装備はクアッド・ファランクス25mm7連砲身ガトリング砲4門を備えた追加装備、高い火力を持つ、火器の重量と発射時の反動を制御するのにPICの機能を割いている為、移動が封じられる、機体を安定させる為、追加装備自体にも脚部が4本増設されていて装備時には「6本足」になる、確かに火力は申し分ないが移動が封じられるのは僕に合わない、けど)凄く乗りたい」

次に隣の武者鎧の様な形態をしている機体を見た

開発「(打鉄日本純国産の第2世代型IS。性能が安定して使い易い。武者鎧の様な形態をしているのが特徴。両肩部分に装備された楯は「破壊される前に装甲が再生する」等防御力に特化してる。近接用ブレード「葵」とアサルトライフル「焔備」を標準装備してる。機体カラーは黒。専用機や第二世代でも後期型のISが各部のアーマーを大型化し手足を延長した形態にしてるのに対して基本的に搭乗者本来の体格からあまり逸脱しないサイズなので扱い易い、但し、追加装備の種類によっては大幅に変化、柔軟な仕様の日本製OSによって第二世代でも最大数の追加装備に対応しており、超長距離射撃装備「撃鉄」は命中率の世界記録を保持している。これなら動きを封じられる事もない。これが無難、いやこれがいい)打鉄にします」

千冬「わかった。乗り方は」

織班先生が言い終わる前に言い終わる前に搭乗した

開発「皮膜装甲展開。推進機正常作動。近接用ブレード「葵」アサルトライフル「焔備」の標準装備の確認完了、ハイパーセンサー最適化」

千冬「!!」

開発「準備整いました」

千冬「わかった。此の儘アリーナに移動して試験管を戦って来い」

開発「了解しました」

僕は前に進むイメージをしながら前に体重を乗せた。

すると打鉄は前進してアリーナ内に入った。

開発(Gが掛かるな、やっぱり読むのと動かすじゃ違う、けど動作に問題はない、僕は今ISを動かしてる)

感動の方が大きかった

試験官「君が私の相手ね」

ISに内蔵されているコア・ネットワークを使ってプライベートチャンネルを繋いできた

開発「宜しくお願いします(相手の機体は僕と同じ打鉄か)」

試験官「始めるけど準備は良いかしら」

開発「問題ありません」

試験官「それじゃあ。始めるわよ」

プライベートチャンネルを切ったと同時に開始のブザーが鳴った。

開発「ふっ」

発進した

試験管「行くよ」

すると相手の打鉄から撃鉄が放たれた。

撃鉄の命中率は世界記録を保持している、超長距離射撃銃だが

開発(ふふ)

それは相手の力量にもよる

開発(躱す事は可能らしい)

躱した事に動揺したのか相手は撃鉄を一発また一発と撃ってきた

試験官「何でよ。何で当たらないのよ。確実に当たっている筈なのに弾が彼をすり抜けてる」

開発(楽しい)

面白い様に動く機体に感動していた

開発(それにしてもこの程度で冷静さを失うなんて器がたかが知しれちゃうな攻勢に転じようかな)

僕は攻勢に出た。

真っ直ぐ目標に向けて突撃を開始した

試験官「舐めるな」

試験管はムキになり撃ち始めた

開発「ふっ」

僕は近接ブレード葵で弾丸を一刀両断した。

試験官「弾丸を斬った」

尚も撃ち続けた

開発(ISの事を知ってから動体視力を鍛えたんだ、此れ位)

今度は連続で向かってくる弾丸を葵で斬っていった

試験官「この化け物。男の癖に男の癖に」

開発(ISを動かせるのは女性。ISが出来た事で男尊女卑から女尊男卑の考え方になる女性は少なくない女が男を見下し奴隷の様に扱う女が急増してる。彼女もその思想の持ち主なのだろう。だから当たらない事で取り乱した。織斑先生はこんなんじゃないんだろうな)

試験官「うあああ」

撃鉄を撃ち尽くした。

試験官は次にアサルトライフル「焔備」撃ち放ってきた

射線が大きくぶれているので当たる筈もなく

開発「つまらない」

同じく僕も焔備で当たるものだけ打って相殺した

開発「あげるよ」

其の儘弾丸を相手の銃口を狙って撃った。

試験管「きゃっ」

すると弾の出口を失った焔備は爆発して破損した

爆発の影響で相手のエネルギーがかなり減った

開発(今のはラッキーだった。次に相手の取る行動は突撃)

僕の予想通り葵で突撃してきた。

僕は撃鉄を二度三度撃ち放ち焔備を足元に撃ちこんだ。

試験管「くっ」

相手はそれを躱すが

開発(元々当てる事が目的じゃない。撃鉄の弾丸を避ける事で僕から目を逸らしアサルトライフルを地面に撃つ事で砂煙が立ち込めて煙幕となる。まあハイパーセンサーを使えば目晦ましにもならない)本来ならね」

試験官「どこだ」

闇雲に撃ちまくる

試験官「そこかあ」

彼女が撃ったのは僕が投げた剣だけ

試験官「なっ」

開発「遅い」

上空から彼が奇襲を掛けた

開発「はああ」

僕は上空から強襲し踏み込むような蹴りから回転蹴りで蹴り飛ばした。

開発「せああ」

撃鉄と焔備を弾丸が続く限り撃ち込んだ。

弾丸は面白いように当たりあっと言う間に試験官の機体のエネルギーは空となった。

開発(失ったエネルギーは僕が使用した必要分だけ)

ISには絶対防御があるため試験官は掠り傷一つ負わない。

これによりISの適性はランクは「S」となった。

開発「ふふ」

一つだけわかった事は戦っている時以上に感情が高揚した事だ。

千冬「報告を期待しておけ」

こうして僕はIS学園という道への扉が開いた。

プロローグ 完