開発「東郷。友奈」
樹海化警報が鳴り響いた後俺は東郷と友奈の元に急だ。
友奈「聡君。なんでここに」
東郷「まさか。盗み聞きを」
開発「そんな事はどうでもいい。」
東郷「誤魔化したわね。」
そうこうしているうちに学校は消え去り樹海が現れた。
友奈「この感じ。また敵が現れたって事だよね。」
開発「だろうな。」
携帯画面を見ると点が三個あった
開発「三体同時か」
友奈「聡君。変身を」
開発「そうだな。」
俺は携帯画面のアプリを押して変身して黒いコートと薙刀を装備した。
友奈「はあああ。変身!」
友奈は変身して髪がピンク色に染まりスパッツ状の勇者服に変化した。
開発「そんなに意気込まなくても変身できるだろ」
友奈「こういうのはノリだよ。」
開発「理解出来ん」
友奈「東郷さん待っててね。倒してくる」
東郷「ま・・・待って私も・・・」
友奈「大丈夫だよ。東郷さん。いってくるね」
開発「行くぞ。友奈。東郷に手が及ぶ前に倒してしまおう」
友奈「うん」
俺と友奈は風先輩に合流した。
風「遠くの奴は放っておいてまずはこの2匹まとめて封印の儀にいくわよ!」
俺は三体のバーテックスを観察した。一体は蠍型バーテックスで尻尾の先端が鎌のようになっている奴。顔がライオンのようになっている獅子型だろうか。そして気になるのは
友奈「ねえ。聡君一番後ろのやつ」
後方にいる水瓶型のバーテックス
開発「気付いたか。」
友奈「前の2体は進んでるのにあいつだけなんで遠くに離れてるんだろう。」
すると後ろの水瓶型特に武装は見られない。すると奴の口が光りだした
パキイイイン
開発「来るぞ」
その瞬間後方の水瓶型バーテックスの口から無数の針が放射した。
樹「いいっぱいきたああ~~~」
友奈「撃ってくる奴をなんとかしなきゃ」
私は後方の奴に向かっていった
開発「友奈」
友奈「へ」
私のそばに蠍型が尻尾で攻撃してきた。
開発「こなくそ」
ガキン
友奈「聡君」
聡君が庇ってくれた
その力に逆らえず俺は弾かれてそのまま友奈と共に弾き飛ばされた
友奈「きゃああ。」
俺は友奈を抱き抱えるように捕まえて俺が地面に当たるように庇った
開発「がはっ」
俺も友奈もダメージを受けてすぐに次の対応は出来ない状態になった。
そんな状態の時に蠍型の尻尾での追撃が来た。
ガキン
友奈の精霊牛鬼と俺の精霊弁慶が攻撃を防いでくれた。
しかし友奈が動けるようになるには時間が必要だった
開発「くそがああ。」
俺は友奈を庇うように死にもの狂いで薙刀で攻撃を弾く
開発(牛鬼の守り弁慶の守り俺の守りもそう長くはもたない。樹ちゃんも風先輩も水瓶型の攻撃を防ぐので手一杯になっていて援護は期待出来ない。)
考えている間も蠍型の攻撃は止まない
俺は蠍型の攻撃を弾き続ける
開発「友奈しっかりしろ。」
友奈「聡君。逃げて。聡君の方がダメージ大きいのに」
開発「痛むよ。それはそうだあんだけ派手に地面に叩きつけられたんだ。この力がなかったら間違いなく即死だった。けど痛みよりもここで見捨てて友達を失う方がよっぽど痛むんだよ。絶対死なせはしない。(これじゃ攻められない。打開策が浮かばない。息が上がってきた。このままじゃ。まずい)」
次の攻撃をがきた
開発(ここまでか)
東郷「友奈ちゃんと聡君をいじめるなー!!」
東郷の声が響いた。
その攻撃は俺の方には行かず東郷の方向けられた
開発「東郷。」
しかしその攻撃は防がれた
東郷の厳密には東郷が使役する精霊が攻撃を防いだ
東郷「私いつも友奈ちゃん友奈ちゃんに守ってもらってた・・・。聡君にも守ってもらってた・・・。だから次は私が勇者になって・・・。」
友奈「東郷さん・・・」
東郷「友奈ちゃんをと聡君を守る!!」
東郷は変身をした。その姿は青を基調とし踵まで被う程裾が長いが足の指を露出している勇者服を身に纏っていた。変身後も不随で歩けないようだが勇者服の背面から伸びる触腕のような帯が補助する事で自律移動が出来るらしい
すると東郷は銃を出した。
すると東郷の近くに目隠しをした狸の精霊が現れた。
それを打ち放った。
すると尻尾の先端に付いている鎌のような武器を破壊した。
東郷「もう友奈ちゃんと聡君に手出しさせない!」
すると空いている手にもう一丁銃を出現させた。するともう一体青い炎ののような容姿をした精霊が現れた。
開発「精霊が三体」
すると東郷は二丁拳銃になりどんどん撃ちこんでいった。
その破壊力は凄まじかった。
友奈「す・・・・すごい東郷さんこれなら・・・」
開発「攻め時だな。東郷一旦攻撃を中断してくれ」
東郷「聡君」
開発「好き放題攻撃してくれた礼をしなきゃならないんでな」
すると蠍型バーテックスは残った尻尾で攻撃してきた。
開発「その尻尾邪魔なんだよ。せああ」
尻尾を一刀両断した。
友奈「聡君。一緒にやろう」
開発「ああ。」
友奈「さっきのお返し」
友奈は蠍型を殴り。俺は薙刀の平で殴り飛ばした。
樹「ひゃあ!?」
風「何か降ってきたあ!?」
友奈「そのエビ運んできたよーっ」
開発「蠍だから」
俺達の後に東郷も風先輩と合流した
樹「東郷先輩・・・」
東郷「遠くの敵は私が狙撃します」
風「・・・東郷戦ってくれるの?」
東郷「援護は任せて下さい」
風「わかった。お願いするわ東郷。散開手前の二匹まとめてやるわよ。!」
樹・友「OK~」
東郷「皆。不意の攻撃には気を付けて!」
樹・友「はいっ!!」
開発「了解した。」
風「あたしのより返事がいい!?」
すると東郷は銃を長距離型に変えて狙撃した。
開発「すげえ。負けてられるか」
俺は蠍型に狙いを定めた。
再生した尻尾で再び攻撃し来た。
開発「当たらねえよ。」
俺はそれを躱し尻尾を伝って体に近付いた。
開発「はあああ。」
俺は薙刀で蠍型を一刀両断した。
すると蠍型から御霊が現れた。
友奈「私行きます。」
しかし御霊は友奈の攻撃を絶妙に避けていく
開発「代われ友奈。弁慶。」
俺は影を無数の薙刀に変化させた。
開発「影繚乱」
避けられる隙間なく影で作った薙刀で斬り刻んだ
友奈「すごい。」
樹「聡さん。カッコイイです。」
風「くそお。私がやろうと思ったのに」
開発「俺の精霊の特性らしい」
次は獅子型御霊は数が増えだした。
友奈「うわわっ。御霊が増えた!?どれが本物?」
樹「ま・・・任せてもらっていいですか?数が多いなら。まとめてえ」
樹ちゃんはワイヤーで御霊を一塊にした。」
樹「えええい」
樹ちゃんは一気にワイヤー引いた。
すると周りの御霊が破壊されて本物だけが残った。
樹「聡さん。お願いします」
開発「了解。」
俺は樹ちゃんに応えるように御霊に向かい一気に一刀両断した。
樹「すごいです。」
開発「すごいのは樹ちゃんだよ」
俺は樹ちゃんの元にいって頭を撫でた。
樹「えへへ。」
風「姉の許可も無しに樹の頭を撫でるな」
開発「すいません。」
風「なんであれ後一体よ。」
東郷(電話)「風先輩。・・・部室では言い過ぎました。ごめんなさい。精一杯援護します。」
風「東郷・・・。心強いわ!あたしのほうこそ・・・」
ズバッ
東郷は水瓶型を見事撃ち抜いた。
友奈「ほえー。一発必中」
風「・・・ほんとごめんなさい」
風先輩は必死に謝った。
すると水瓶型から御霊が現れた。
しかし
友奈「この御霊。動きがはやーい!!」
樹「はやすぎるよおお~~」
風「くっ・・・。待って今なんとか・・・!」
開発「なら俺が」
ズバッ
その場にいた全員が息を飲んだ。
樹「東郷先輩・・・!」
風「撃ち抜いた・・・!」
御霊は撃ち抜かれた。そしてバーテックスは全滅した。
そして樹海化は解除され学校の屋上に戻った
友奈「東郷さん!」
友奈は戻るなり東郷に抱き付いた。
友奈「かっこよかったよ~~~~。ドキッとしちゃた!」
東郷「・・・そんな私・・・」
風「本当に凄かったわ。助かったわ東郷。」
開発「俺も東郷のおかげで窮地を脱す事が出来た。礼を言わせてくれ」
東郷「・・・風先輩。聡君。覚悟はできました。私も勇者としてがんばります」
風「・・・東郷ありがとう!一緒に国防に励もう」
東郷「・・・国防・・・」
東郷はうっとした顔になった
東郷「はいっ。そういえば友奈ちゃん課題は?」
友奈「あッ!?課題・・・明日までだった。アプリの説明テキストばっかり読んでて・・・」
東郷「ふふ。そこは守らないからがんばってね。」
友奈「そんなーーー」
東郷「勇者も勉強も両立よ」
友奈「聡君は終わってるの」
開発「ああ。その日の内に終わらせた。」
友奈「聡君。見せてくれない」
友奈は上目遣いで訴えてきた
開発「しかた」
東郷「聡君!!!」
開発「はい!!」
東郷「甘やかしちゃダメよ」
東郷は顔は笑っていた。
開発「すまない。友奈。東郷には逆らえない」
友奈「そんなあああ」
いつもの日常だった。
三話 完