無題堀辰雄を読んだ。自分の事のようで、どきりとした。井伏鱒二を読んだ。こんな人もいるんだと、ほっとした。梶井基次郎を読んだ。美しい世界に、惚れ惚れした。太宰治を読んだ。彼のように生きたいと思った。しかし、なんとも、勇気が足りない。変身願望は、あるのだが。ある日、妹がメイク道具を買って来た。実に嬉しそうであった。彼女が美しくなりたいのか、他の誰かに変装したいのかは分からなかったが。