ぷらっと東京 その③
前日のライブから一夜明け、軽い筋肉痛と二日酔いで重い頭の中起床。
町田部長らは楽器屋めぐりに行くとの事だったが、俺はふと思い立って一人別行動することに。
今回東京行くにあたって、どうしても行きたくて、頭のどっかにずーっと引っかかってたんだよねー。
今から17年前の2000年春ころかな。
当時、何をどんなにやっても、ホントギリギリ越えたところまでやっても、どうしても上手くいかなくって、
どんどん閉塞していく毎日に限界がきちまって、
まぁ、実際毎日が限界LOVERSな日々でしたけども。
ホント逃げるように、吐き捨てるように沖縄に引き揚げてきた。
寝袋とギター片手に上京して6年余、住んでいた街へ行ってみた。
まぁ、簡単に言うと想い出迷子ってヤツですよ(笑)
駅前に下り立ってぐる~っと見渡すと、
すっかり変わってしまった風景や、変わらずにその場にあるモノや、息苦しくなるほど脳みそに情報が入ってきて眩暈がするくらい。
バイトしていた店もことごとく無くなっているか、別の店舗になっているし、
出禁になった数々の居酒屋もことごとく無くなっているし、
あー、このコンビニ前でよくたむろって飲んだなぁ~とか、
終電で帰ったときにここでよく喧嘩ふっかけられたな~とか、
ウチのメンバーも顔の形変わるくらいボコボコの血まみれで帰ってきたな~とか、
この公園でよく飲んでて次の日までギター忘れて帰ったなぁ~とか、
あの時よく行ってた近所の商店はなくなったんだなぁ~とか、
飲み潰れた仲間を八百屋から拝借した台車に乗せて運んだら、うっかり階段から落としちまったなぁ~とか、
今やったら、いや、以前でもきっと捕まってたなぁ~とか、
なんだか感傷にふけりながら歩くわけですよ。
昔住んでた、それこそトラックが通ると地震かってくらい揺れるボロっちいクソみたいなアパートは、
今ではすっかりキレイなアパートになっていまってて、それはそれで良かったなと笑えたり。
コスモハウスっつー名前の通り、そこはコスモでカオスな空間だったなー。
ひととおりぐるっと回って、なんかいろいろ妙にスッキリした。
あえて写真は撮らず、それはそれでそういうことで。
さぁ、今宵は久々のあの漢と会うし、そろそろ向かおう。
ありがとよ横浜。ありがとよ日吉。
つづく