奇跡のりんごを読みました。
青森に行く前、羽田食空港で買いました。
ちょっと前、少年野球コーチさんのブログで知りました。それから、ずっと気になっていました。いろいろなところで絶賛されていました。私も書店で何度か手に取ったことがありました。
でも、読むことができずにいました。
この本の題材になった「木村秋則」さんの生き方は、私にはとうてい真似できない一途なものであるということがわかっていたからです。
表紙になっている木村さんの笑顔。その笑顔が私を拒んでいました。私利私欲とは無縁に生きていないとこんな顔にはなりません。
見返りを求めず、自分の信じた道をわき目もふらずに突き進んでいく。
すぐに、稔を求めてしまい、目標をたててもたちどころに挫折して尻尾を巻いてしまう私。そんな自分に対して自己嫌悪をもって生きています。なので・・・
この本から逃げていたのだと思います。
でも、いつかは逃げられなくなるとは思っていました。
そして、木村さんの故郷でもある青森に行く途中につかまってしまいました。
読み進んでみると、私が想像していたストーリーをはるかに超えた話でした。
凄い本です。
生物学的なことだけでなく、科学、哲学、宗教、全てに通じる話です。
「この本に刺激されたので、今日から行動を改めよう」なんて全く思いません。そんな生易しいテーマを投げかけていませんね、この本は。「木村さんの船に乗る」なんて口が裂けても言えません。
でも、いろいろな事柄についての答えがたくさん書いてありました。
私が一番感銘を受けたのが、「りんごの木と肥料」の関係です。
人間も全く一緒ですね。
ほんと、凄い人が世の中にはいるもんです。
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