久々にター君についての記事です。










昨年秋にクラブチームに加えて貰ってから半年が経ちました。



誰も友人のいない地域外のチームであり、1年間遠ざかっていた野球の実力にも自信がなく、本人もちょっと苦しい状況が続いていました。しかし、ここであれこれ私が言ってしまっては学童野球時代と同じになってしまうので、私は何も言わずにいました。


小学校時代は、何をおいても野球だったのでよほどのことが無い限り練習を休むことはありませんでしたが、中学生になって勉強についていくのもやっとの状況なので、試験前は練習を休むことになってしまいます。

年末年始の休みに試験勉強の休みが重なって、かなり長期にチームと遠ざかってしまった後の練習の日、ター君は練習に行くと言って家を出たのに、練習に行かずに公園のベンチに座って時間をつぶしていたことがわかりました。あれこれ考えすぎて、足が向かなかったと言っていました。



私は、中途半端なことをしてはチームに迷惑がかかるので野球をやめる様に言いました。


しかし、本人がどうしても野球はやめたくないと言うので様子を見ることにしました。



久々の練習参加の時は、本人もかなり緊張した様でしたが、お世話になっているチームの雰囲気がアットホームなので、ごく自然に楽しく練習ができた様です。特に、大人の様な体格をしているN君とは意気投合したらしく、連絡をとりあう様になり、先日N君の家に遊びに行かせて貰った様です。


そうこうしているうちに、だんだんと野球に対する意欲も出てきた様で、毎日とはいきませんが、素振りも再開する様になりました。食卓での会話も、野球チームでの話題になることも増えてきました。




先週から公式戦が始まっています。


緒戦は惜しい試合を落としてしまったらしいですが、善戦した様でチームメイトと一緒に一生懸命応援したと話していました。少しづつチームに溶け込んでいっている様子が見てとれました。




そして、昨日の試合は強敵相手に見事勝利!




昨年未勝利だったチームの士気は急上昇。

ベンチの雰囲気も最高で、すっかりチームの一員となれた様です。



今まで本人、練習に参加することだけが目標で、チーム内でどうなりたいなどということは全く考えていなかった様ですが、チームの雰囲気に押し上げられ、ベンチからでなく戦力としてチームに貢献したいという欲が出てきた様です。


私としては、そういう前向きな気持ちになってくれただけでもうれしいことです。



そんなター君を静かに見守っていきたいと思っています。