21世紀


司馬遼太郎さん著 「二十一世紀に生きる君たちへ」です。







昨年末、テレビ番組でこの本が紹介されていました。

その内容があまりに素晴らしかったので購入しました。



購入した理由は、それだけではありませんでした。

話題になったので、ター君の入試問題に出るのでは?と、ヤマカンで買って

きたという下心もありました。



漢字にルビがふってありますし、文字も大きく短い文なので、ター君も嫌な顔

をせずに読んでいました。




本当に素晴らしい文章ですね。

「未来を担う子供達に、何を伝えようか」と一生懸命考えて書かれた文章であ

ことがよく判ります。






「いたわり」

「他人の痛みを感じること」

「やさしさ」


皆同じ様な言葉である。

この三つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。



根といっても本能ではない。だから、


私たちは訓練をしてそれを身につけなけれならない


のである。






司馬さんが仰っているとおり、他人を思いやる気持ちは訓練によって身に

つけなければいけないのです。


逆に考えれば、どんな子でも生まれた時は一緒だということです。

元々意地悪く生まれた子などいないのです。






いじめの問題について、学者の方や評論家の方が色々とコメントされてい

ます。誰が言っていることも間違いは無いのだと思います。


でも、そんな回りくどい分析や評論などいらないと思っています。





要は親をはじめとした大人達が子供達に対して





「他人を思いやる気持ち」を訓練によって身につけさせたか





という一言に尽きると思います。



私はター君の父親として、そのことだけは最低限の義務として責任を持っ

て身につけさせなければいけないと、気持ちを新たにしました。



もちろん、自分の息子だけでなく、少なくとも私の身近にいる子供達に対し

てそのことを言い続けなければいけないと思っています。





来週末からチームの練習が始まります。

新年はじめの練習から、選手達に伝えたいと思っています。

そして、今年一年言い続けたいと思っています。








ちなみに、試験問題のヤマの件ですが・・・。




TV番組では教科書として採用されなかったと言っていたのですが、巻末

に「小学国語六年生下」大阪書籍と記されていました。


教科書として使われていたんですね。

それでは試験問題として出ることは無いですよね。




やっぱり重松清かなぁ~。



課題図書の「きみの友達を読んでいます」




司馬 遼太郎
二十一世紀に生きる君たちへ

重松 清
きみの友だち