いつからAVはアダルトビデオになってしまったのでしょうか?









昔AVは、オーディオビジュアルの略で、都会的な響きを持った言葉でした。



私は新卒で入社した会社が、映像技術の会社で○○レコーディングという社

名でした。どんな会社なの?と聞かれると




「AV関係の会社です」




と答えていました。



そのうち、それがアダルトビデオに使われる様になっていき、私は心外に思っ

ていました。


私の知り合いは「AV総合研究所」という会社をやっていたのですが、社名変

更に追いやられてしまいました。








私にとって、初のAV体験は小学生の時家に来たステレオでした。





その頃、贅沢品の代名詞的な憧れの家電がステレオだったのです。

家で買ったステレオは、安物なのに無意味にでかい代物でした。


姉貴はその頃中学生だったので「GARO」とかよく聞いていました。

「学生街の喫茶店」でブレイクする前です。あの頃の「GARO」はいいです。



私はご多分にもれずフォークソングを聴いていました。


隣のおにいちゃんから借りた荒井由美の「ひこうき雲」のLPで新鮮な感動を

おぼえました。後に「ルージュの伝言」でブレイクしていきましたね。








その後、我が家にやってきたのが「デンスケ」でした。



デンスケ


ヤフオクに出品されていたので、写真を借りてきました。




デンスケを古いステレオにつないでレンタルで借りてきたレコードを録音し

て聴けることに感動しました。











その後、無意味にでかいステレオ時代は終焉をむかえ、コンパクトなステレオ

コンポの時代になりました。



中森


その代表格がパイオニアのプライベートです。






中森明菜が踊るCMは印象的でしたね。


価格が高いので買えませんでした。高嶺の花ですね。










私が大学生の後半頃からビデオデッキが家庭に普及しはじめました。

ビデオデッキは高級品でしたが、その頃ビデオテープは高級品で2000円

ぐらいしていたのではないでしょうか?


VHSとβがしのぎを削っていましたね。








そして、就職して映像関係の仕事をする様になりました。


私は御用聞きの様な仕事をしていて、プロダクションへ行くとその頃必ずどこ

に行っても、ビクターのステレオVHSビデオデッキがありました。



ステレオ放送をステレオで録画できる画期的な機器だったのです。

私はそれが欲しかったのですが、30万ぐらいしていて手が出ませんでした。

後継機種が出て、少々安くなった頃、思い切って買いました。


そのデッキで、小林克也の「ベストヒットUSA」を録画して喜んでいました。

MTVが全盛期で、「ダイヤーストレイツ」とか好きでしたね。「a-ha」の

「Take on me」のビデオクリップは良かったですね。





その頃、家電品売り場ではばを効かせていたのがLD(レーザーディスク)で

した。


今でいうミニシアターっぽい感じの提案になっていました。

新宿の丸井のAVコーナーは、よく「ストリートオブファイヤー」がデモに使わ

れていまして、仕事中に何度か最後まで見てしまった経験があります。









同時期、ちょっとしゃれたカフェバーでは映像がディスプレイされていました。

天井からSONYのプロフィールをいうモニター吊るし、スピーカーは BOSE

定番でした。


そこでよく流されたいたのが、マイケルジャクソンの「スリラー」。


イントロのベースの音が BOSE のスピーカーから流れる波動が、酔った体

に心地よくちょっとルックスが悪いおねいちゃんも綺麗に見えたもんです。









そして、結婚して新婚家庭を築く時、そろえましたよAV機器。




CDデッキを持っていなかったので、LDとコンパチになっているものを買い

ました。LDのソフトは高いのでほどんど使いませんでしたが・・・。


テレビはカフェバー御用達のSONYのプロフィール。

スピーカーはやっぱり BOSE 






















スリラー


今では小物置き場になっています。


















プロジェクター


AVにはそんな歴史があったのです。








そして、今はプロジェクターを使ったミニシアターの時代になりました。



DLP という技術が発達したおかげで、素晴らしい画質を安価で入手できる

様になりました。



写真の三菱電機 LVP-3100は、新宿のアバック で買うと何と¥208,000。

です。しかも、「ブログを見た!」と宣言するだけで▲¥10,000にしてくれ

るらしい。










ってなことで、AVの歴史について駆け足で語ってきました。




皆さん、AVという夢のある言葉を、わいせつ業界から取り返そうではないで

しょうか!


今は、アダルト作品をビデオで見ている人なんてほとんどいないのですから、

それはAS(アダルトソフト)としましょう。




そして、オーディオビジュアル業界に、AVという言葉を復活させようではない

ですか。



日本テキサス・インスツルメンツ の菊池さん。

一緒にAV復興委員会事務局をつくりませんか?ご検討願います。





すみません。連休明けのどんよりした日に冴えない話題で。





Dire Straits
Money for Nothing
a-ha
Take on Me/The Sun Always Shines on TV
ガロ
GARO BOX (完全生産限定盤)(DVD付)
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Thriller