辻本


「肩関係」続編です。


野球小僧2005春版に、辻本賢人投手(阪神)のことを立花龍司

トレーナーが分析している記事が出ています。


「立花氏曰く」

辻本君は同年代と比較しえtずば抜けた身体能力を持っている訳ではない。

・背筋力       120kg

・握力(左右  )   40kg

・走力(スピード)   普通

・持久力        普通    

よって、体力的にはプロの身体からほど遠い。


何故、普通の身体で142kmという速球が投げられるのか?


投げ方に尽きます。といにかく投げ方が素晴らしい。腕を鞭の様に

使えるピッチャーです。

野手の場合、10の腕の振りで10のボールを投げるが、辻本投手

の場合、5の腕の振りで10のボールが来る。想像以上のプラスα。

力が入っている様に見えないのに、いいボールが繰り出される。



辻本投手の様になるためには、どうしたらよいか?



鞭の様な腕の振りを身につけるためには以下の3点セットが重要

・メンコ投げ

・バトミントンラケット振り

・アメフトボール(ジュニア用)投げ


これらを行うことによって、自然と腕を内に捻りながら、肩・肘を

柔らかく使う感覚を養うことが出来る。

ほとんどの選手は、この方法で投げ方が良くなる。



速いボールを投げるためには、持って生まれた素質が大事か?



そんなことはない。

速い球を投げるための3要素

・身体の使い方(上記ドリルでつくれる)  60%

・筋力の強さ(筋トレでつくれる)      30%

・速筋繊維が多い筋肉を持つ(先天的) 10%


つまり、90%は後天的な要素。努力で改善できる余地は大きい。



以上、立花氏が速球投手になるための条件として上げている事柄です。

立花氏は、プロ野球、MLBと渡り歩いて、才能の頂点を目の当たりに

してきたトレーナーです。


従って、才能・センスでは表現できない様な、人類に現れた「突然変異」

の様な先天的才能を持った選手を、嫌というほど見てきていると思います。

努力ではどうにもならないことを、一番熟知している立花氏が上記の様な

発言をされているのですから、少なくとも、少年野球の世界では、肩の

良し悪しを、先天的であるという見方はやめませんか?


努力で何とかなること  90%

持って生まれたもの   10%



これらのことを、小学生達に教えようではないですか。


少なくとも、我々仲間内だけでも、そういうことにしましょうよ。


誰だって、努力によって松坂選手の様な球が投げられると。


ご協力、お願いいたします。