ナンバ


少年野球BLOGのmetooさんの書かれた「リズムその1」を読ませて

頂いて、10ぺんぐらい頷きました。

そして、1歩目がスムーズに出ずに打球に追いつかないター君の

問題解決のための糸口が掴めたと思った次第です。


metooさんの書かれた記事が判りやすかったこともありますが、何故

私がすぐに、その動きをイメージできたかというと、1年ほど前から凝って

何冊か読んだ「ナンバ走り、古武術」本の中に、この動きと似通った

動きの記述が多くあったからだ。


mettoさんの記事は、素早い反応が必要とされる動き

*サッカーのキーパー

*テニスのレシーブ

*バレーボールのレシーブ

*卓球の愛ちゃん



全て相手が打つ瞬間は、空中に浮いている



ということを解説されています。


その動きと同様、プロ野球の野手はほとんど動く前に空中浮遊している

とのこと。



私が読んだ古武術関係の本の全てに、桑田投手を指導して有名になった

甲野善紀氏のことが記されている。


氏は1949年生まれなので、身体が最も動く年齢をとっくに超えている。

しかし、動きの素早さと一瞬のパワーは、現役プロ格闘家をも凌ぐもの

がある。

(私は偶然、飯田橋駅近くで、甲野氏とすれ違ったことがありますが、

本当に普通の人でした)



その力の根本にあるのが、「膝抜き」という技だ。



軸や支点をつくる動きは、「うねり」や「捻り」が生じやすい。

固定的な支点(軸)がドミノ倒しの様なエネルギー連鎖を生み出すからだ。


その動きの提唱者代表は、うねり打法の手塚一志(ベータエンドルフィン)氏

であろう。



一方、古武道の動きはその対極にあり、



「ねじらない、うねらない、ためない」が基本である。

その基本によって、方向変換するの技術が「膝抜き」です。

身近な例でいうと、モーグル競技のターンの動きです。


空中に浮遊した状態で、体勢を素早く入れ替える「膝抜き」こそ、

迅速なプレイの土壌となっている。


この動きを利用して、ロッテの小坂選手は人間離れした鋭い動き

で、ボールを追っていたのです



また、この「膝抜き」による落下エネルギーは、計り知れないパワー

を生むという。

甲野氏は、現役アメフト選手が本気でタックルをかましに来たところを

この技によって生まれた強烈なパワーによって地面に突き伏せたという

ことです。


ここまで紹介すると、多分誰もが、甲野氏が、マス大山の様な人間離れ

した超人だかたできると思われることでしょう。

しかし、甲野氏は、誰とも変わらない少年期を過ごし、体育の成績は良い

方ではなく、短距離も苦手だったそうです。


大学も東京農大で畜産を勉強していて、アスリートとは全く違う生き方

をされていた。

しかし、22歳の時、一念発起して武道の道を進んでこられ、現在の年齢に

なっても、毎年技術とスピードは増しているとのことです。


50台半ばの人間が、まだ身体能力の限界を感じていないというのに

まだ小学生の子供に、運動神経が悪いなどというレッテルを貼ることは

ナンセンスだと思った。


話はちょっと脱線しましたが、我々親子は空中浮遊の動きをマスターして

内野守備獲得を目指し、努力していく所存であります。


途中経過はそのつど発表していきたいと思っております。


著者: NoData
タイトル: 古の武術を知れば動きが変わるカラダが変わる―NHK人間講座『古の武術に学ぶ』の甲野善紀・34の技をDVD120分収録!