今週の少年野球ブログ業界は、スコア・データネタで盛り上がって
いたので、その流れで「マネーボール」を持ってきてみました。
ご紹介するまでもなく、有名なベストセラーですよね。
私も、書店に並んだ昨年3月に、早速購入して一気に読みました。
幼少の頃から自分は算数が苦手だと認識してしまっている私は
「数字」という言葉を聞いただけで、耳をふさいでこれまで生きて
きました。
営業会議の席上でも、数字で追求されてしまうと「ダンマリ」を
押し通してその場を切り抜ける他ありませんでした。
アメフトチームの監督(名ばかりのお飾り)をやっていた時も、データ
関係には一切触れずに、全てコーチに丸投げしていました。
「マネーボール」を読んでみて、つくづく
「世の中は、頭のいい奴に有利にできているんだなぁ~」
と思いました。
でも、その頭を使わざるを得なかったのは、金が無かったから
なんですよね。
その点だけは、私はいい環境にあると言っていいですが・・・。
私は何度もしつこいぐらいに、
「選手を見た目で判断するな!」
とこのブログで発言してきました。
その私の気持ちを、データと実例を持って証明してくれたのが
この本でした。
私は読みながら、「そう、そうなんだよ」とつぶやいていました。
圧倒的なパワー、野生味あるれるスピード、火の出る様な送球。
誰が監督をやろうが、そういった素質を備えている選手を集めたい。
しかし、結果を出している選手は、そういったたぐいの選手とは
限らないということを完全に証明している本書は、
身体能力が劣っていても、夢を諦める必要は無い
というメッセージを、これから本格的に野球を目指そうという子供達
に対して送ってくれるものだと思う。
チームの指導者は、「このチームには高校野球でやっていける子は
いやしないよ。
○○高校へ行った、××が小学生の頃は、凄かったんだぞ。」
みたいなことを平気で言ったりしているが、小学生の時に持っている
ポテンシャルで全てなら、野球大会は、小学生大会でNo1を決めれば
あとの大会はやらなくてもいい、ということになってしまいますよね。
私はター君に
そんな言葉に惑わされず、自分を信じて夢を持って
成長していってもらいたいと思っています。
名GMビリービーン氏に見込まれてアスレチックスに入団した
藪投手の活躍に期待しています。
- 著者: マイケル・ルイス, 中山 宥
- タイトル: マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男