たまたまテレビをつけたら、クレヨンしんちゃんとドラえもんが流れていた。
子供の頃は何も考えずに見ていたアニメだった。
下ネタがあって、ギャグがあって、のび太やしんのすけが叱られて──そんな印象しかなかった。
でも、大人になってから改めて見ると、妙に面白い。
まず、親の立場がやたらリアルだ。
みさえのヒステリック(?)な怒り方も、ひろしの愚痴や疲れた背中も、「そりゃそうなるよな……」と妙に納得してしまう。
のび太のダメさも、ただの無能キャラじゃなくて、「現実にいそうな人間」に見えてくるのが不思議だ。
他にも子供の頃は「なんで怒られるんだよ」なんて思っていた場面が、
今見ると「いや、これは怒られて当然だな」と感じてしまう。
立場が変わるだけで、同じ作品の見え方がここまで変わるのか、と少し驚く。
それに、子供向けアニメなのに、妙にシビアな現実も描いている。
お金の話、将来の不安、努力しても報われない感じ。
重くはないけど現実的で、それでも何とか笑えそうなシーン作ってきたり。
たぶん、子供向けアニメはもう「子供だけのもの」じゃない。
大人が見ても、それぞれの年齢なりの受け取り方ができるように作られているんだと思う。
昔は分からなかったネタが分かるようになり、
昔は気にも留めなかった台詞が、妙に刺さったりする。
懐かしさで見始めたはずなのに、気づけば普通に見入ってしまっていた。
子供の頃に見ていたアニメを、大人になってからもう一度見る。
それは、ちょっとしたタイムスリップみたいで、意外と悪くない。


