その言葉を聞いてから、
私はますます相手のことを身近に感じるようになっていました。
「必ず日本に行きます」
「あなたに会いたい」
その言葉を信じて、
少しずつ心を開いていったのだと思います。
そんなある日。
相手から、少し困ったようなメッセージが届きました。
「実は、少しだけお願いがあります」
私は、その言葉を見たとき、
少しだけ胸がざわつきました。
でも、その時にはまだ、
それがどんな意味を持つのか、
深く考えることはありませんでした。
「今いる場所で、どうしても必要なものがあるのですが、
手続きがうまくいかなくて…」
とても申し訳なさそうに書かれていました。
「本当に少しだけでいいのです。
後で必ずお返しします」
その言葉を見て、
私はしばらく考えました。
迷いがなかったわけではありません。
でもその時の私は、
この人は困っているのだから、
少し助けてあげてもいいのではないか
そう思ってしまったのです。
そして、
「どのくらいですか」
と、聞いてしまいました。
今思えば、
その一言が、
すべての始まりだったのだと思います。

この話は続きます。
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