妻の乳癌は「トリプルネガティブ型  ステージⅡB」であった。


トリプルネガティブはホルモン、HER2が由来しない癌とのこと。

サイズは大きすぎず、小さすぎではないが、リンパへの転移もみられたためステージか

ⅡBとのこと。


告知を受けてからやることがあった。


妻の会社への報告、言っておくべき人への報告、保険の手続き等。


大きな病気を患うと全てが手探りだった。


妻の会社へ報告すると、上司は親身になって話を聞いてくれたそうだ。



数日後、会社関係の人から連絡が入る。癌治療で有名な先生がいる大きめな病院を紹介してくれるとのことだった。


その方の親族も乳癌になり、その先生の基治療したとのことだ。


妻が通っている病院は大きな病院ではないが、女性の癌には特化してる病院ではあった。



ここで、今後治療をする病院の選択という問題が出てきた。


今現在、担当をしてくれいる先生は口調も優しく、親身になって話を聞いてくれているとのことである。


しかし、大きな病院で治療実績がたくさんある病院の方が良いのかなという思いも出てくる。


きっと、癌治療をしている方が全員通る問題ではあると思うが、病院選びは葛藤する。


家族、周りの人に意見を求めると大きい病院の方が良い。という意見をほぼ全員から貰った。


二人で悩みに悩んだ。妻の意見を重視したいと思ったが、当人が一番悩んでいる。



とりあえず、教えて貰った病院に電話をすることにした。

さすが大きな病院なだけに初診の予約を取るのも三週間先であった。


今の病院ではそのまま最短で治療ができる。


妻が患った「トリプルネガティブ」は進行スピードが早い癌らしい。



決断をしなければいけないのが目の前にいる、という重圧に押されているような気がした。