辛くても、私が泣いて泣き喚くとお腹にいる弟にも悪い影響があったら嫌だから、泣かないように努力した。
亡くなった兄には、母として何かしてあげたい。
まず浮かんだのが、16週なので産んだ後の服がないので服を作ってあげようと思った。
サイズもよく分からず調べると、ニコニコ257の会というボランティア団体を見つける。
子供を亡くした方々で集い、同じく亡くした方へ服をつくって送っているそう。
早速連絡し、自分で作りたい旨も伝えたがそれは無理みたいで作って頂けることになった。
何か手作りもしたかったので棺にいれるものを作ることに。
調べると16週だと骨が残る可能性はほぼない。
火葬場の人も、20週は越えないと残らないと言っていた。
棺の中に燃えやすくなるものはいれないほうが骨が残るそうだ。
火葬も朝1番目にしてもらうほうが残りやすいそう。
うちの2歳になった息子はいつも羊のぬいぐるみがないと寝れず大事にしているので長男と同じぬいぐるみを持たせてやりたいと思った。
亡くなった息子がもてるよう、羊毛フェルトで小さな羊を作った。
他にもいれたかったけど、戸籍にも残らないから息子がいた形跡が少しでもほしいので骨を残すことを優先し、羊だけにすることに。
病院からは棺も病院のを使うかと聞かれた。
病院のは四方い簡易な折りたたまれた硬紙というかクッキー入っている箱みたいに本当に簡易なやつ。
これは絶対嫌だったから自分で探すと、まゆのゆりかごというものを見つけた。
仏具を作られているお店で、この店の方も娘さんを亡くされており娘さんにあう可愛らしい仏具を作りたいという想いから始まったとあった。
この棺は水と和紙だけで作られているから火葬の際にも有毒なガスが出ず、内側もシルクの布のベッドになっている。
なにより、形がまーるくなっていて最後の最後まで赤ちゃんを抱くように抱っこしておける。
仏具はどこまで揃えるべきなのか迷い、骨壷だけ用意した。棺と同じBee-Sさんで買った。
出産したら火葬するための手続きを市役所でしてからでないと息子は病院を出れないから、事前に調べておいた。
また、病院からは亡くなった兄を病院から火葬場まで連れて行くには、葬儀車や自家用車でないと無理と言われた。
タクシーや公共交通機関は利用できないそう。

