双子弟も一緒に火葬場に行こうか悩んだ末、病院で預かってもらうことに。
私が朝一に一時外出というかたちで病院をぬけ、戻ってから弟と退院することになった。
入院準備にいれていた退院着の喪服に着替え、夫が迎えにくるのをまった。
兄の最後のお別れ会をしてもらったが、ナースが折り紙をたくさんおってくれていてこれを棺にいれさせて下さいと言われた。
兄は16週で亡くなったので遺骨を残すためには燃えやすいものを棺にはいれれない。
私も厳選して手作りの羊のぬいぐるみしかいれていなかった。
兄のサイズに合わせて小さく折ってくれていて、ものすごく断りにくく申し訳なくて、事前に説明しとけばよかったと後悔した。
兄との退院は、正面玄関からは出らしてもらえなかった。裏からで、しかも朝一やから病院のスタッフやドクターが出勤していた。
小さな棺をもった私と、後ろに主治医やナースがずらりと並んで夫がくるのを待った。
横を通るスタッフがみんな頭を下げたり、目を合わさないようにしたり、暗い顔になっていくのを見るのは辛かった。
余計に泣きそうになった。
夫がきて火葬場につき、朝一で他に誰もいなくて静まり返ってた。
火葬場の人から説明をうけ、16週は絶対に遺骨は残らないといわれた。20週超えてても残らない人もいるそう。
息子とお別れし、戻ってきた遺灰をみると綺麗に骨があった。棺があった場所に小さいけど、しっかりと全ての骨があるんじゃないかというくらいあった。
火葬場の方は奇跡です、こんなに残ったのは初めてみたと。なんでだろとずっと言っていた。
長い箸だからひろうのが難しかったけど、とりこぼさないように全てひろい、みもざの綺麗な骨壷にいれて連れ帰った。
病院に戻ると、すぐ退院のはずやったけど授乳の時間じゃないのに弟はおっぱいをほしそうにしたので授乳だけさしてもらうことに。
吸い終わるとお腹に激痛がきて拳大のレバーが出てサラサラの血もドバーッとでた。
急いで運ばれ、点滴とかしたけどとまってきたので退院できることに。
あのまま帰ってたら車で大出血してたから、弟のおかげで助かった。
無事に退院できたので、双子を連れ家に帰った。