フナの思い出は50年以上前ですが、小学生の頃は田舎に住んでいたので、初夏になると田んぼの水路に小さなフナがたくさん泳いでいました。私は友だちと一緒に、手や網で小鮒を捕まえて、バケツに入れて持ち帰りました。小鮒はとても元気で、バケツの中でピチピチ跳ねていました。小鮒を見ていると、童謡の「故郷」の歌詞を思い出します。
兎追ひし彼の山
小鮒釣りし彼の川
タナゴの雄は夏になると婚姻色で美しくなります。
小川では、もっと鮮やかな色のフナの見つけたことがあります。それはフナと思っていたのですが、実はタナゴという魚でした。タナゴの雄は夏になると赤や青や綺麗な婚姻色が表れ、とても美しくなります。
しかしメスはほとんどフナですし、オスも綺麗なのは夏だけです。
タナゴの雌 ほとんどフナです。
私にとって、フナは故郷の象徴であり、幸せな記憶です。