1861年:フィンランドでマラリア流行
地球表面におけるマラリアの蔓延
マラリアは地球上、広く蔓延している伝染病であるが、各地に等しく流行しているのではなく、赤道地方に極めて多く、両極に近づくにつれて、漸次、減少していく。
最も多くマラリアが認められるところは、フィンランドであり、特に、1861年に流行性に蔓延した。 |
↑『新纂麻刺里亜療法』(荒井多門編。東京:金原医籍。明治34年9月発行。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーのサイトで無料で閲覧できる)p 9を私が現代語訳したものである。
『AB-ROAD』(リクルート)の『フィンランドツアー徹底ガイド』
http://ab.ab-road.net/NAVI/COUNTRY/FI.html
には
フィンランド旅行のベストシーズン
夏は平均気温20℃前後と過ごしやすい。 |
と記載されている。
マラリアの気温の限界は、夏季の平均気温が15℃~16度であるので、19世紀のフィンランドで、マラリアが大流行していても、不思議なことではない。
実際、『日本熱帯医学会雑誌 第29巻 第3号 平成13年9月』の『論考 マラリア原虫とそのベクターの生態学論からみたマラリア流行の疫学と対策』(池本 孝哉・高井 憲治)
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/society/jstm/29-3.pdf
にも
北欧スウェーデンでは、1880年頃まで毎年4000-8000人のマラリア患者が出ていたし、オランダでも多かったという。 |
と記載されている。
なお、現在でも、マラリア媒介蚊であるハマダラカは、北欧に生息している。
http://www.cdc.gov/Malaria/biology/mosquito/map.htm
(←色が塗ってある地域にハマダラカが生息している)