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シネマの散歩道

「シネマの散歩道」というのは、1997年にある地方の業界紙に映画の紹介コーナーを持っていたことがあって、そのタイトルです。当時の編集長さんが付けてくれた素敵な名前です。

8月の終わりに父と二人で、久しぶりに奈良を訪れました。

 

奈良国立博物館で開催されている特別展「聖地 南山城」をどうしても観たくて、父を誘いました。

二年前の春に、「聖徳太子展」を観て以来です。

 

JR奈良駅からぶらぶら歩いて行ったのですが、二年前とは違って、とにかく人が多い。

とくに外国人。

あのときはコロナ禍でしたから、奈良公園も閑散としていました。

 

奈良公園に至るまでに、汗だくになりました。

五重塔が修理されるとのことで、記憶に留めておこうと思いました。

保存修理の完了が令和13年。

初層あたりまで足場が組まれてました。

 

「あと8年後か・・・。もう居てないな」

「いや、俺もわからんで」

 

親子でそんな会話をしながらも、心中ではお互いに、

 

「まだ8年ぐらいでは死なんで」

 

と思っております。

 

さて、奈良博の展示でしたが、思ってた以上に中身の濃い充実した内容でした。

40年ぐらい前に浄瑠璃寺を訪れたことがあるのですが、お寺の庭園の美しさに感動したこと、その時に観た九体の阿弥陀像の迫力が思い出されて、父と一緒に昔話に浸りました。

 

お寺では、仏像の背後というのは観る機会がないのですが、陳列されている時というのは観ることができます。

今回、驚いたのが、阿弥陀像の光背とてもよく観ることができたということです。

光背もそんなに重くはないのか、2点で支えられているということが分かりました。

父が突然、東大寺へ行きたいというので、少し足をのばしました。

奈良が2年ぶりなら、東大寺はもうどれくらい来てないのか分かりません。

父は外観だけでいいと言うのですが、せっかくここまで来たんだからと、大仏殿に入りました。

 

やはり大仏は、言葉に表せないぐらいの重みと素晴らしさがありました。

 

「もしかして、自分は今日ここへ来るために生かされてきたのかもしれない」

 

とさえ思いました。

そして、「奈良に生まれてきて良かったなあ」と思いました。

 

入院中、病室から見えていた一の鳥居をまじかに、いろんなことを思い出しながら帰路につきました。

また来ます。