今年のゴールデンウィークはどこも人出が戻り、大変だったみたいですね。世の運転手役のお父様方、お疲れさまでした。コロナ禍で人手不足の中戦っている飲食業の皆様、大変お疲れさまでした。

 

 僕は人混みが苦手なのでGW中はどこにも行きませんでしたが、少し前に時間があったので電車に乗って遠出をしてきました。電車に乗るのって結構久しぶりだったんです。学生時代はよく利用していたんですが、ここ20年ほど移動手段は自家用車にすっかり替わっていまして。

 

 よく芸能人の方がテレビで「電車の切符の買い方もよくわからなかった」なんておっしゃっていますが、いやはや僕もいい年して同じです。鉄道会社が変わる乗り換えポイントなんてもう大パニックでして。今回遠出して知ったのですが、全国的に無人駅やワンマン電車って結構多いんですね。バスみたいに運賃箱にお金を入れるスタイルであったり、乗り降りできる車両が決まっていたり、体験してみないとわからないことって多いですね。慣れてしまえば日常の風景に溶け込んでしまうのでしょうけど。

 

 久しぶりに4人掛けのシートにも座りました。あれ好きなんですよ、なぜか子供の頃からずっと。大人4人が座るともうギュウギュウですね。前の席の人と膝頭が当たって、お互いちょっと気まずくなるような。奥に座ってしまうと、先に降りるのがちょっと言いづらいような。僕の旅のイメージはいつも4人掛けの鈍行電車なんです。

 

 時間に縛られずに乗る分には、電車のスピードっていいですね。景色を見ながらボーとしたり、うたた寝をしたり。バスや自家用車と違って少し日常生活から距離が置かれているような。死ぬ前に「今までの人生が走馬灯のように」なんて言ったりしますが、車窓から見る景色のスピードって似たようなものなのかなって思ったりします。

 

 毎日電車に乗っている人達からしたら「いったい何が良いのやら」と思われるかもしれませんが、たまには違う景色に身を委ねることも、人生においては大切な気分転換になるんじゃないかなって思っています。