倫理学の語源「エートス」は動物の「巣」が原意であるが、身についた安らぎを得る精神風土という人間的意味となり、性格、傾向、習慣、慣習などと訳される。
倫理は自由意志を前提としている。無人島で暮らしていれば倫理は問題とはならない。すべて自己責任だろう。
しかし、多数の人間の中では問題が起こる。
自由意志を前提としているということは、選択の余地があるということだ。「日本語練習帳」大野晋著という本の中で、「思うと考えるの違いを述べよ」という問いがあり、「思う」は選択肢があり、「考える」は選択肢があるということと、解説されているが、自由であるということは考える力が必要で大切なのだ。