モンテーニュ『随想録』に「まったく同情の気持を十分にもっていながらも、我々は他人の苦悩を見ると、心の底に何とも言いようのない、甘いような、苦いような、意地の悪い快感を覚えるのである。子供たちまでもがそれを感ずるのである」とある。東日本大震災で「これは面白い」とテレビに映ってるの気付かずしゃべってたリポーターいたが、きっとこんな気持ちだったんだろう。しかし、自分が傷つけられる立場なら、きっとそんなこと言えないはず。しかし、だから、弱い者が狙われるのである。
人を傷つけるのは人間の姿をしたものだけでない。現代世界は人間どもを一個の機械として作動させる、様々な人を傷つける装置がある。
傷は治るものもあれば、治らないものある。命は亡くしたら取り返しできないかけがえないものなのだ。
いくらでも代わりがいるなんて考えの人間は自分が死んだらいいのにと思う今日この頃である。