藤川の復帰初白星と、金本監督の誕生日の勝利がかかった一戦。
現役時代はご自身の誕生日には何かと活躍された金本監督へ、今度はチームとして勝利をプレゼントできるかも注目して見ていました(笑)

結果は8-3と、勝ちに繋がりました。が、最後の金田はいただけない試合でしたね。

まず球児、球のばらつきがあり、下半身の体重移動が抑え時代も時々上手くいかずに荒れる試合もありましたが、今日はその状態でした。抑えは球威でごまかすことができるが、先発となると長いイニングを投げることもあり、悪い状態はなるたけはやく修正をかけないといけない。4つ目の四球を出したところで香田コーチがマウンドに駆け寄ると、そこを指摘されたか、徐々に立ち直りを見せる。もともと修正能力は非常に高い選手なので、修正ポイントさえわかれば形にしてくれると思っていましたが、そのあとは上手く流れに乗れましたね。
6回91球で交代しましたが、やはりスタミナ面がまだまだといった判断でしょうか、打順との兼ね合いもあったんでしょうね。球児に関しては、これから長いシーズンを通してスタミナ面を強化していければいいんじゃないでしょうか。
また、今日の配球として、カーブを中盤までほぼ見せずに戦えたのが大きいかもしれませんね。前回登板はすべての球種を使って勝負をしており、その結果すべての球種がスタミナ不足によるレベルダウンし、結果として打たれた可能性も考えられる。中盤に球威が落ちるのなら、中盤からカーブを駆使していかにストレートを速く見せるかを意識させたのかもしれません。球児の場合、先発になってツーシームといった細かく動かす球も使っているので、球種自体は豊富。そこに緩急の緩にあたるカーブをどのタイミングで使っていくのかが今後の球児のカギとなるかもしれません。


さて打線ですが、今日は良いところが沢山ありましたね。あまり覚えてないですけど(笑)

まず1回。ベイスターズ先発の左腕石田の立ち上がり、制球が不安定なところを一気に崩していく。先頭の高山が上手くアウトローの決して優しくないスライダーを流し打ったところから、石田のペースが崩れたのかもしれません。その後横田の打席でボークがあり、ヘイグが繋ぎ、福留が犠牲フライ。そしてゴメスのホームラン。
ヘイグは甘い球を捉える技術がやはり高いですね。その反面、最近インコースがやや苦手かなという印象を受けています。インコースは現状上手くバットを内から出して詰まりながら外野の前に落とすという打撃をしており、結果は出ていますが。とにかく、早めに対策を打っておかないといけないでしょう。
ゴメスですが、甘いチェンジアップでしょうか、見事にレフトスタンドに突き刺しました。今日はライトに鋭い打球を飛ばすシーンもあったゴメス。やはり引っ張りに行きすぎない意識が緩いチェンジアップを溜めて見事に拾えたということでしょうね。

2回、3回まではあまり状態が良くなかった石田も徐々に調子を出し、キレのあるストレート、スライダーを中心に打ち取っていく。絶対的な球威があるわけではないですが、昨日の岩貞のようにキレのある球をコースに決めている間はなかなか打てないでしょうね。特に右打者にはチェンジアップがあるので、緩急もつけばかなり厄介な相手になりそうです。

そんな中で、6回。横田がセンター方向に2ベースを打つ。甘い球でしたが、見事に捉えました。右肩の開きが早いため引っ張りに入るとファールが増えますが、今の横田は1球に対する意識が非常に強いので起用されている。相手はプロなので、やはり横田を分析して、弱いところを突いてくる。どこまで辛抱強く起用されるかわかりませんが、今起用されている意味をしっかり理解して、今まで通りがむしゃらに、そして技術的な向上に努めてもらいたいですね。

そして高く入ったアウトコース高めのストレートをレフト方向に持って行った福留。
さすがです。
やっぱり今の阪神に福留さんがいないと困りますねー。なので年齢を考慮して、今のところ休息を終盤に入れながらの起用。ときに完全休養日を入れての起用も視野に入れる。福留がそうならば、やはり鳥谷も休養を考えないといけないでしょう。
もちろん鳥谷のモチベーションがフルイニング出場なら、そこを優先した方が良いとは思いますが、チームとして勝利を目指すなら、北條の終盤のショート起用を視野に入れるべきです。鳥谷がメジャー移籍希望を表明したとき、何の準備もなく慌てふためいていましたが、何事も事前準備、危機管理が必要。鳥谷に不測の事態が起きた場合、ショートを本番で誰も守っていないから、必然的に慣れないショート守備に就かなくてはならない。そんなことになってはいけないので、金本監督にはそこを考えてもらいたいですね。

そして7回。その北條が球児の代打で起用させる。
石田の甘くはいったスライダーを完ぺきにレフトスタンドに叩き込む。フォームについて、よく腰の捻転について言及しますが、北條の場合、もともと背中をややピッチャー側に向け、そのまま新たに捻りを加えずにほどくフォームなので、問題はないでしょう。良い内容をオープン戦から続けているので、なおさらもったいないなと思うわけです。もしかすると、イマイチ状態が上がらない西岡に代えてセカンド起用もあるかもしれないですね。

7回裏は榎田が締め、8回はヒットと盗塁の横田を2塁に置き、またも福留さんのタイムリー。
ありがとうございます。
8回裏は高橋。
左腕の争いも良いですね。ただ、左腕もこう考えると、3枚と豊富。こうなると良い役割分担もできる。争いもしつつ、負担を分担できる。ほかの左腕も大変ですね。筒井とか小嶋とか。


9回は長田から大和が2塁打。そして江越が甘い球をこれまたレフトスタンドへ。
手のぶらぶらがなくなり、1つ無駄な動きがなくなったことで、ボールをアジャストする確率が上がりました。


で、9回の金田。
駄目ですね、金田は。ブログで劣化歳内と書きましたが、ストレートの速さは金田に軍配が上がる。ただ、バッターはそこまで速さは感じていないと思います。
左腕の開きが早いので、力が分散され、また球の出所も見やすい。その上、リリースポイントがまばらという欠点があるので、コントロールが悪い。それらの課題がそのままの状態で今に至る。素材的に140後半のストレートをバンバン投げ込めるのはそういないので高いものがあるのは百も承知ですが、今のままでは使えないでしょう。



今日はこのへんで。