実物資産の魅力を書いてきましたが、ここで一つ、冷や水を浴びせるような話をします。
それは、**「金・銀・プラチナは、決して万人向けの安全な投資先ではない」**ということです。
むしろ、株式投資以上にシビアな「リスク許容度」が求められる世界だと僕は考えています。
1. 「配当」というクッションがない恐怖
株なら価格が下がっても配当金が心の支えになりますが、貴金属は何も生みません。
価格が下がれば、ただ自分の資産評価額が削られていくのを眺めるだけ。この「インカムゲイン・ゼロ」の状態で耐え続けるには、相当な精神的なタフさが必要です。
2. 銀やプラチナの「乱高下」はジェットコースター
特に銀やプラチナは、市場規模が小さいため、ちょっとしたニュースで価格が爆発したり暴落したりします。
「金が安定しているから」というイメージでこれらに手を出すと、その激しい値動き(ボラティリティ)に翻弄され、リスク許容度を簡単にオーバーしてしまいます。
3. 「余剰資金の、さらに余剰」でやるべきもの
僕がこれらに投資できるのは、あくまでベースとなる資産があり、さらに「最悪、価値が半分になっても生活が変わらない」というリスク許容度の範囲内でやっているからです。
「なんとなく安心そうだから」と全財産を突っ込むのは、マラソンに例えるなら「練習なしで30km地点から全力疾走する」ような無謀な行為です。
結論:自分の「器」を知るということ
実物資産は、ポートフォリオに深みを与えてくれますが、それはあくまで「リスクをコントロールできる人」に許された贅沢です。
自分がどれだけの損失に耐えられるのか。
その「器(リスク許容度)」を見極めた上で、初めて手を出すべき、実はストイックな投資対象なのです。
