しろうさぎの野望
事実は小説よりも奇なり!
船出、その1
この小説はノンフィクションで、登場人物の名前以外はすべて真実です
ぜひ、投稿順に読んでくださいね
念願の司法試験に合格し、次は司法修習生となるしろうさぎ
ここで、読者の皆様に司法修習について簡単に説明しておきます
司法修習とは、司法試験合格後に弁護士となる資格を得るために必要な裁判所法で定められた教育訓練制度で、法律のプロフェッショナルとして必要な職業意識と倫理規範についての教育を受けます
その期間は、おおよそ1年間で、司法研修事務局長がいろいろな状況を考えながら、各司法修習生の修習場所を決めることになります
この日、隆之と竹本を前にして、しろうさぎが言いました、修習場所が遠いと面倒臭いでしょ
親が末期がんで死にそうだから面倒を見なくてはならないという建前で、近いところに修習されると思うんだけど
でも、より万全を期して彼氏と籍を入れることにしたんだ
その時に会社で借りていたしろうさぎのマンションに、何の報告もなく男を引き入れて同棲していたことを知り、愕然とする隆之と竹本
そして、親の病気と神聖な結婚まで利用して、近くの修習地にしたいとは、しろうさぎの狡猾さに言葉を失う2人だった
その後、司法修習の時期が始まりますが、司法修習生は修習に専念する義務があるので兼業が許されていません
要するに、修習期間は原則として、他の仕事をしてはいけないということです
また、司法修習生の期間はわずかながらの給付金が出るのですが、それだけではしろうさぎの生活はまったく成り立たないようです
以前は会社から振り込んでいた給料を、しろうさぎの指示で弁護士会にばれないように個人名で振り込むように指示され、慎重に毎月の振り込みをさせられていた竹本
こうした、しろうさぎへの振り込みもすべて通帳に残っています
2019年4月5日、ルースズクリスステーキハウス
この日は、隆之と竹本、そしてしろうさぎの3人で食事をしながら事務所開設に向けての打ち合わせです
ここルースズクリスステーキハウスは隆之がハワイに行ったときには必ず利用するお気に入りのステーキハウスで、東京店は銀座線の虎ノ門駅近くにあります
この日の隆之はグラニフのTシャツを着ていて、胸には大きくLOST IN TOKYOの文字が入っていました
現地の待ち合わせで、3人とも時間通りに到着したのですが、隆之の胸の文字を見てしろうさぎが突っ込みを入れます、東京で迷子になんかならないでしょ
何を言われているかわからなかった隆之ですが、自分のTシャツの文字を見て、ああーっと納得しています
この日の議題は事務所の名前に関してで、結婚して苗字が変わってしまったしろうさぎに前の苗字の方が事務所名としてはよかったと話す隆之に、しろうさぎが事務所名の提案をします
わたしの先輩にしろふくろう法律事務所という名前の事務所があるのだが、わたしたちの事務所の名前をしろうさぎ法律事務所にするのはどうだろうか?
しばらく考えた隆之でしたが、悪くないね、しろうさぎ法律事務所でいこうか
しろうさぎはこの事務所名をダメもとで提案していたらしく、ステーキハウスから帰りの駅までの道のりでも竹本に対しOKが出るとは思わなかったと歩きながら話しをするしろうさぎでした
2019年9月4日、磯崎宏司税理士事務所
この日は、しろうさぎを除いた、隆之と竹本の2人で、しろうさぎ法律事務所の開業に向けて、磯崎宏司税理士に相談に行くことに
以前は、須藤会計事務所に勤務していた磯崎宏司税理士でしたが、3年ほど前に税理士試験に合格して、その後、個人で税理士事務所を独立開業しています
この日は隆之と竹本の2人で、しろうさぎ法律事務所の創業融資についての相談です
まったく、自己資金のないしろうさぎ法律事務所に、まったく自己資金がないと、創業融資は難しいと話す磯崎税理士
とりあえず、見せ金として最低100万円程度は必要だと話す磯崎税理士
では、最低限の100万円は隆之と竹本で用意すると、磯崎税理士に話しをすると
自己資金を用意するのはいいが、会社から振り込んでしまうと、しろうさぎの通帳に痕跡が残ってしまい、自己資金じゃないことがバレてしまうので、口座に痕跡が残らないような形にしないとダメだと話す磯崎税理士
また、創業融資は日本政策金融公庫と東京信用保証協会の2つに対して行い、隆之と竹本は、それぞれの融資の申請書の作成と事業計画書の作成をすることになりました
その後、隆之と竹本はしろうさぎ法律事務所の融資のための事業計画書の作成を行い、磯崎税理士のチエックを受けながら完成を目指します。