【井伊】
「・・・いくら司令でも、ああいう悪戯はよくないだろ!」
一週間前の一件をまだ引き摺っていたが・・・・。
【大和】
「一応は・・・半蔵を護衛に就かせたんだがな。」
当の本人は苦笑いして無かったことにしていた。
【本多】
「井伊殿。これ以上責め立てては司令がいささか・・」
【井伊】
「お前が余計なことをするからだ!本多!!」
【榊原】
「まあまあ、2人とも。今は内輪揉めしてる場合じゃないよ?」
【井伊】
「・・・まあいい。」
確かに内輪揉めをしている場合じゃない。飼えなくなって自滅した
隣国が魔獣の巣の状態と化してしまって、それらが、食糧求めて、
進撃していたり、噂では人型の化物が指揮を執っているとか、
信憑性に欠けるような話だが、この一週間で台湾やロシア、モンゴルなども
少なからず被害を受けている。さらに、尖閣や竹島に対して執拗に攻撃
している点から、飼い主が居るか、魔物に人間の心が宿ったとしか思えない。
【本多】
「ところで・・・あの噂の正体ってどうなりましたか?」
【大和】
「半蔵に出所とかを調べてもらったが、あまりに魔獣が多いために、
一匹ずつ潰さないと先に進めないらしい。・・・・ただ、人型が居る話は
間違っていないらしい。」
【井伊】
「人型か!?」
【大和】
「ただ、知能は低いようだという。黒幕が居る可能性は大きい・・・。」
【榊原】
「うわ~・・・メンドー・・・。」
魔物の軍隊を相手にするというのは面倒で、人は通信伝達に時間が掛かり
指揮力次第では使いようにならなくなる。今度、機械の場合は撃墜された場合の
コストが大きく、エネルギー切れや、故障などの欠点を持つのだが、魔物の場合
指揮系統=魔物使いなので、伝達も早く、故障などの心配も無いのだが、一番の
利点は、何度でも生産できるので捨駒や、特攻などが容易ということだ。
早い話が「一人が大軍隊を手足のように使って暴れまくれるのだ」
ただ、欠点として暴走等の行動があり、魔獣の欲望を満たせないと全てを
喰らい尽くしてしまうといった問題も多いのだ。だが、それ以上に戦場では
その暴走を利用して全滅に追い込めるために採用する国家も少なからずあるのだ。
ただ、そういった魔物にもルールが一応はあるが、製作難度の高さから形だけの
ルールになりつつある上に、処罰者も居ないに等しいのだ。
【大和】
「あとは雑賀衆次第だが・・・。」
そろそろ軍備も揃っているはずだが、大丈夫だろうか・・・・。
【榊原】
「それに関しては、そろそろ来るって孫六さんが・・・。」
【大和】
「なら、準備は出来たようだな・・・。」
【服部】
「てか、もう来てるぞ。」
榊原の背後から服部が急に現れた。
【榊原】
「えっ?!うわわわっ!?」
【服部】
「いやあ、相変わらずそうだなぁ。・・彼らなら会議室に待たせてあるぜ。」
【大和】
「わかった。最後の作戦確認と行こうか。」
つづく。
宇宙(そら)から来たる人の姿をした道化が見せる混沌なる世界
ある時は自らの趣味を書き連ね、またある時は自らが考えた愚かな物語を
描き、そして挙句の果てに自ら記したモノを見て自らに嫌悪感を抱く・・・・。
・・・・・・道化が残したモノを見てみたいと?
それは良かった。ここの道化は常に孤独という煙に巻かれているからな。
なに、君が来てくれただけでも孤独と言う煙を払うには十分だ。
・・・それでこの混沌と現実を繋ぐ扉(ドア)を開ける覚悟は出来たかね?
―――――そうか、・・・なら開けたまえ、混沌の扉へ―――――
