8月27日木曜日、東京の実家で飼っていたパグ犬、ピコが亡くなりました。


15歳でした。


ぶきっちょままのタペストリー


もう何年もの間、フローリングのせいで足が悪くなり散歩も出来ず、排泄も自分では出来ませんでしたが、母が看護婦なので、何とかコツを得て、おなか押してオシッコやウンチを出していました。


ピコもオシッコのたびに、つらそうでキーとか鳴いてかわいそうでした。


お盆休み私が実家に帰った際は、おっぱいにしこりのような腫瘍も出来ていて、もう死期が迫っているなとは思っていました。


そして、やはり予期していた通り、夜オシッコのさせたときに、やけにいつもよりオシッコがいっぱい出たかと思ったら、呼吸が止まり、心臓も止まってしまい、心臓マッサージをしたけれどだめで亡くなってしまったそうです。


仕事から帰った父と母を待っての死でした。




パグにしては目鼻立ちがとても整っている、愛くるしいビー玉のような瞳の無駄吠えをしない大人しい犬でした。


特に父のことが大好きで大好きで寝る時も一緒でした。


お刺身とジャーキーと牛乳が大好きな子でした。


成人するまで動物嫌いだった私でしたが、父が赤ちゃん犬だったピコをもらってきて、嫌々ながらも、徐々に慣れながら、いつのまにか妹のように可愛がりました。


一人っ子で世話をすることを知らない私に、無償の愛というのを教えてくれたのもピコからでした。


忙しい通勤前、私の靴にウンチを入れて遅刻しそうになったり、いたずらもいろいろされましたけどね。




名古屋でピコが亡くなった電話を受け、翌朝にはもう荼毘にふされて、私のいない間に、あっという間に骨になってしまい、なんだかとても無念でした。


昨日まで、ちゃんと食べて生きていたのに、と思うと何をしていても悔やまれ、涙がとまりませんでした。




そして週末何も用事がなかったので、旦那に無理を言い、どうしても東京に帰りたいと直訴。


心配でしたが娘を6歳になって初めて、一晩旦那に任せて、ひとり東京に来てしまいました。




東京の実家に帰って、家中探したけれど、晩年寝ていたハウスが抜け殻のようにあるだけで、やはりどこにもピコの姿はなかったです。


毛もぜんぜん落ちていなかった・・・


花に飾られた遺影と骨壷に入ったピコがいました。


不謹慎だけど、骨壷を開けて、骨をひとつひとつ眺めました。


母の解説で、これが頭、これが足、これが爪・・・と。


あんなにモコモコしていたピコがこんなになっちゃうなんてと涙がポタポタ落ちてきました。


父と母と私の久々の家族3人だけで、ほんのひとつまみ程度でしたが、泣きながら愛おしかったピコの骨を食べました。


苦くてサクサクしました。


でも、なんだかここまでしたら、私たち、馬鹿な家族だなあと笑えました。


ピコもさぞあきれていたことでしょう。




しばらくの間は、納骨しないで、実家に置いておいてほしいな。


そばにいつまでも置いておくと成仏しないといわれるけれど・・・ピコはうちが大好きだったんだもん。



ありがとうピコ。


あなたがいてくれたから、家庭が和みました。


嫁に行った私の代わりに、長い間、父と母を見守っていてくれたね。


子供を産んでからは、毛が抜けたりするので衛生面から、あまり抱っこしてあげなくてごめんね。


もう苦しむことはないから、安心して眠ってね。


私たちずっと忘れないよ。


ピコもいつも私たちのそばにいるよね。


永遠に・・・